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リョクシャカざんまい。

昨日の財津さんの番組の中で、milet嬢が「財津さんの音楽は、今のサブスク世代のものと違う」というようなことを言っていました。「間」——この言葉、大きいんですよね。単なるタイム感、ではない。メロディのすき間でもない。相手に感じ、考えさせる時間。そういうニュアンスで言っていたんだと思います。

昨今の音楽をすべて知っているわけでもないけれど、少なくともヒット曲を聞いていると、そのニュアンスはまあ少なからず感じます。とはいえ、昔それがなかったかというと昔もそういうことは言ってたんじゃないですかね。70年代からね(笑)。「早口で何言ってるかわからん」とか「歌詞詰め込みすぎであんなの歌じゃない」とかね。その時代その時代でその中にいる人が感じるタイム感を表現してるんだから仕方ないですよね。聞こえてる人はいつだって聞こえるし、聴きたい人は必死で聴くし。

今年の春に見に行った緑黄色社会が、この数日たくさんテレビに出てきました。土曜日の夜は生放送だったのでこれが最新の彼らだったのかな。昨日の夏フェスはロックインジャパンかな?WOWOWで見て。夜は情熱大陸。武道館のころでしたね。

NHKの生放送はNHKプラスで見れます^^まわしものか(笑)。

情熱大陸も見逃し配信がありますね。

NHKの方は、とにかく長屋さんの声がすごかった。ちょうど昨日サンソンで山下達郎御大が「ツアー中なので体が鳴っているから低域が出る」と言ってましたけど、まさにそれ、だと感じた。この、体が鳴るというのはもう本当にすごいんです。僕は幸運にも杉山さんの横でそれを感じたことがあって、心の底から驚いたことがあるけど、ヴォーカリストの体は胴鳴りするんです。背中から声が聞こえる。高級アコギみたい(笑)。春に聞いた時よりも明らかに声が太く伸びて聞こえる。ひっくり返してもキンキンしない。まあ常に聞いてるわけでもないから単なる印象かもしれませんけど、どっちにしてもすごいと思った。

冒頭の「間」の話をすれば、緑黄色社会の言葉遣いは間違いなく今のひとのそれだと思います。いろんなひとがいろんな言葉遣いでいろんな歌を歌うから面白いんだけど、彼らはほんとうに真っ直ぐ突き進んできたんだなあという感じ。高校の軽音楽部のメンバーで結成10年で武道館って文字通り「絵にかいたような」サクセスストーリー。「国民的」になる、というその志の原動力はなんだったんでしょうか。コアなファンの人たちは知ってるんですかね?その意志の強さが仮にあっても、本当に実現できるかどうか。

僕が好きなのは彼らの歌詞なんですけど、現代において、この言い方が正しいかどうかわからんけど、「正統派」というか「優等生」というと誤解を招く気がするな、うーん「正論」か。これも誤解されるかもしれない^^;、そういう歌詞を歌う人がいてほしいし、いるべきだと思います。光を歌う人がいなくなったら終わりだと思う。もちろんそれは光だけではないからこそ、ですよね。きれいごとだけで世の中はできていないから。だからこそ。僕は彼らの歌がいいなあと思うし、聞いているんだと思います。


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