NO EFFECTOR, NO LIFE。
先週末?今週頭?の日曜深夜、不思議な番組が放送されました。NHK鳥取の制作によるドキュメント20 min. NO EFFECTOR, NO LIFE。 NHKのXからおもしろい^^。
登場人物が素晴らしい。歪みエフェクターユーザー代表として田渕ひさ子さん、エフェクター研究家代表としてCULTの細川雄一郎さん、そして製作者代表としてVEMURAMの手塚大哉さんが登場しています。
田渕さんといえば、サンバーストのジャズマスター弾きまくるイメージですが、この番組内でもまさにその雄姿を見れます。もはや宝箱と化しているケンタウルスを使用し続けている貴重な存在。そのケンタウルスの音が聞けるという。
細川さんといえばなんといっても「踏む OR DIE」。ふつうのエフェクター本と思って買ったんですけど、僕もたいがい周りの人から引かれてると思いますけど(苦笑)、その自分が思わず引くくらい(笑)マニアックな内容の本でした。
そして、手塚さん。今回手塚さんの名前も初めて知りました。バンドメイトが「これいいんだよ」と言って音を聞かせてくれたJan Ray。うわいい音!と思って速攻買った。今、エフェクターは本当にたくさんのユーザーの趣味や嗜好性をフォローしてくれる勢いで、たくさんの製作家の方が、かなりなピンポイントで製作されているので、多彩な音の作り出せるものが生み出され続けていて、逆に自分の好みのポイントにたどり着くのが運と言うか縁次第、みたいなところがある。音は使っている機材や自分の弾き方とかトータルで決まるところもあるので、ですね。VEMURAMが最近リリースしているマイケルランドウシグニチャーとか新しいものも試してみたいけど、いまだそのチャンスに恵まれていません。
今回のエフェクターは主に「歪み」がフィーチャーされていました。それこそ、歪みはもう好みの幅というか、ひとくちに歪みと言ってもそこで連想される音は星の数ほどあると思います。
田渕さんの語る無敵感はとても共感します。僕自身、BOSSのオレンジのディストーションを手に入れたときに感じた高揚感は忘れられない。そのあとそれをアコギにつないじゃうからおかしくなるんだけど(笑)。歪みエフェクターはほんとうにキリがなくて、山ほどありますね。細川さんが「何個あるかわからない」というのは理解できるけど「家族の数数えませんよね」というのは少し苦笑いします^^;。
手塚さんの「縁の下の力持ち」「裏で支えてるイメージ」に魅力を感じる、というコメントはさらに非常に胸に迫るものがありました。大きく音を変えることができるのがエフェクターの魅力なんだけど、「実はかかってる」っていうのも魅力のひとつだと思っていて、そういうエフェクター、最近求めてる気がします。まあ使い方なんですけどね。
番組ではなにひとつ何も語られないんですけど、最近気になっているあることのヒントのような場面もあって。研究家のH先輩と盛り上がっておりました^^。今後の動向から目が離せませんな。
番組はNHKプラスで9日まで見れるようです。見逃した方、ぜひ!