マイルストーンとしての24ナイツ。
日曜日、街の映画館にエリッククラプトンを見に行きました。
ACROSS The 24 Nights。
うちの街では17日からの一週間限定、一日に2回しか上映されない。
一昨日はさらにそのうち早い回のみということだったので
夕方の早い時間のクラプトン。
まあかつて圧倒的に売れたコンサートですから
いまさら前置きもなく、潔い始まり。
そこから2時間。
圧巻の、と言わざるを得ない全盛期(当社比)の演奏。
そしてまたスパッと終わる潔い終わり。
うろ覚えだけど、最初の映像作品の方が
スローモーションの余韻がけっこうあった気がします。
90年91年のロイヤルアルバートホール公演を収録したこの映像がリリースされたころ
僕はほとんどエリッククラプトンを知りませんでした。
Can't Find My Way Homeという曲しか知らなかった。超マニアでしょ(笑)。
近所の中古レコード屋の放出したエリッククラプトンのベスト盤を持ってたんです。
Backtrackin’。これが最初に買ったエリッククラプトンのレコード。
当時は歪んだギターこそギターと思ってますから
クラプトンのエレキの音の意味がよくわからなかった。
アコギの曲はないのかなと思って、A面、B面と聴いてって
Can’t Find My Way Homeにたどり着いて「いいなあ」と。
そんなスタートでした。変わってるでしょ。
INDEXツアーのアンコールでCharさんがCrossroadsやってるの聞いて
「いいなあこの曲カッコいいなあ」って言ったら友人に
「お前の持ってるあのレコードに入ってるだろ」って言われて
初めてクラプトンとCharがつながって。
ようやくクラプトンってっカッコいいんだって思って(笑)
そこから聴き始めた。
ちょうどタイミングよく前後して
24ナイツの映像を見ることになるんです。
それも偶然だった。
つけっぱなしのBS2だかWOWOWかどっちかで見たんだったと思う。
こんなにも左手の運びが美しいギタリストがいるのか。
それが印象でした。
今回の印象は、前の作品を見聞きしていてもまったく関係なく
最初から最後まで楽しめるなあ、という感じです。
最後の方はつい乗っちゃう^^
前置きもMCも余韻もわざとすべてを排除していてそれでも引き込まれる。
改めてエリッククラプトンの凄さを思い知る感じです。
クラプトンを好きになってから感じていたのは
彼が歌詞を中心に選曲していると思ったこと。
自分で歌詞を書くようになるまで
自分の思いを代弁するようなブルース曲を選んでいたり
そういう歌を歌っているアーティストを選んでいたり
その感じってきわめてわれわれと同じじゃないですかね。
冒頭にマイルストーンと書いているのは
僕自身が本気でエレキギターが弾けるようになりたいと
思い始めたころに出会った作品だからです。
30年経って、何が見えてくるのかなと。
当然ながら当時には気づかなかったあれこれが。
いちばんはバンドの全体像ですかね。
このロイヤルアルバートホール公演は
いろんな形式で演奏されているのが目玉で
4ピース、13ピース、フルオーケストラみたいな感じで
編成が変わって行く。
その中で、クラプトンのギターと、全体としての歌のフィーチャーが
ものすごく聴きやすい感じにしているなと思います。
バンドメンバーが歌うまいし。
なんなら演奏なしでも成立するんじゃないか^^
あとはブルース、ロック、オーケストラという曲調?による分け方。
まあこの時点で改めて観たブルースは、とくにバディガイに
引き込まれました。いやー素晴らしい。
アルバートコリンズといい、バディガイといい
そのレンジのコントロールというか聞かせ方?
そしてリズム感。もう最高です。
いやーもうため息の出るその一音。
アルバートコリンズのグリッサンドでやられる^^
映画に合わせて改めての新作が出るようで。もう限定盤は売り切れみたい?
前作はわりとジャーニーマンアルバムの曲が採用されていましたけど
この映画ではそれを避けているのかな?
まあ曲が違えばお得感も上がるし^^別作品として楽しめます。
音源が届くのが楽しみですね。
映画館で見るチャンスある方、おススメします!