プロ。
木曜日のはなし。うちの奥さんがアラシックなので、毎週木曜日は「VS魂」を見ることになるんですけど、今週の番組中、ちょっと面白いことがありました。
それは浮所くんに向かって、ザキヤマくんが「小賢いんだよな」って言って、そこにそのままテロップが乗っかった(興味ある方、Twitter検索してください。このくだりたくさん出てきます^ ^)。
「こかしこい」?
瞬間、そりゃ「小賢しい」(こざかしい)でしょ?と思って。上の写真みたいにいちおう確認した。
で、ですね。このエントリはそのザキヤマくんの間違いを指摘しようというものではありません。
それよりも。
どっちかというと僕はザキヤマってすげえなあって感心した方でした。
台本があるんだあ、と思ったわけ。
台本ベースでトークしてるんだあ。
まあでもこれはそうであって全然不思議じゃないですよね。番組、なんだから。
それをふまえるとですよ。台本の通りにやっていながら、さも話の流れでそこにたどり着いたかのように喋る、その技術に感心した。プロだなあ。
よくよく考えれば、彼らが素でやっているわけがない。天然を装うというかキャラを演じるというか、それが本来当たり前ですよね。その演技が自然で上手いから、引き込まれる。ドラマの悪役が日常で攻撃されたりする感じですね。ドラマならそういうのありきで見れるけど、バラエティとかトーク番組だと、全部ホントだと思っちゃう。ひと昔前のおバカタレント見てバカだなあって思っちゃったり、ね。まあホントのことももちろんあるでしょうから、余計に境界が分かりにくいし、なかにはやってる方の中にも混乱してる人がいるような気がする。
こと、このことに関しては最近思うことがあったんです。自分たちが動画を撮っているときに、とにかくグダグダになる。1時間くらい喋って、使えるところは数分レベル。いろんな原因があるんです。緊張とか、相手の意図がわからないとか、ツボが違うとか、人の話聞いてないとか…
これがフリートークじゃダメだって言うんで台本作るとさらにひどくなる。わざとらしくなるというより、この進行に引きずられるんです。面白くない。やりとりって難しいですよね。マルチタスク。相手の話を聞いて、それを受けながらそれに応えて、自分の言いたいこと言って相手に伝えて、その上で「見てる人に面白いと思ってもらわないといけない」。
ライヴのMCも同じだけど、この最後の部分が上手い下手の出るところですね。出口を見失う。これが素人の陥るところ。役割を理解していないと「聞いてもらう話」はうまくいかない。たぶんこれが漫才でボケとツッコミがいる所以ですね。まあグダグダ話を聞いてください、というならありですけどね。やってみて初めて、そのことに気づく。一生懸命やってるのにグダグダ(苦笑)。面白い以前に話のつじつまが合うようにするので精一杯。
まあこれができるからこそ芸能人というか、芸人たる所以というか「芸」なんでしょうけど、プロってすごいなあと改めて思いました。実際にはね、ザキヤマくんがそもそも言葉を間違えて覚えているっていう可能性もありますけどね^ ^。真相やいかに?
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