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鬼才。
ひさしぶりに心惹かれたギターマガジン誌。あら?こんな値段だったかな?…雑誌というメディアの置かれている状況に不安を覚えますけど、頑張ってほしいなと思います。僕ら、と言っていいかどうかわからないですけど、紙媒体で育ってきた世代としては、いつまでもドンピシャの記事があることがうれしいわけですけど、ドンピシャってことはどんどん内容が高齢者向けになってるっていう意味ですから。世代交代って大事ですよね。もしくは新陳代謝。これが止まらないほうが健全だと思うけど…だってこの値段だったら若手は手を出せなくなる…あ、今日はそんな話をするつもりではなかった(汗)。
今回の特集はKing Gnu常田大希。この人を最初に見かけたのはフェンダーの小冊子(Fender Newspaper♯4)だったか、ミュージックステーションだったか。小冊子のほうは大胆に改造されたムスタングに驚いた。Mステのほうは足元のペダルボードがでかくて、それに驚いて。うわー今時こんな感じの若手っているんだみたいな。以来興味はあったんですけど、いつも見るたびに感じが違うから…このひとというかバンドの曲調の振れ幅広いですよね。芸大とか知らなかったからそれで弦が入ってるのかとかずいぶん後になって知った。ギターも楽器群のワンオブゼムで、出したい音イメージした音で選んで使ってるんだろうな、なんて。で、どういう感じなんかなって興味があったので、今回見た瞬間に購入。久しぶりに本屋で買った…こういうのがまた値上がりとも連動してるんでしょうね…まだ言ってる^^;
個人的に「お!?」と思ったのは表紙。アコースタソニックじゃないですか。テレキャスだけど。で、少し想像がつく。先週から、うちのアコースタソニックの記事のアクセス数が突然上がってるんです。もうずいぶん前に書いた記事なのにどうしたのかなと思っていましたけど、もしかしたら今回の記事のせいなのかも。
さて、特集は常田大希写真集でスタート。そのあとにお目当てのあれこれが。僕みたいな初心者向けと思われる今に至る歴史も記事を置いてくれていてありがたい。上のフェンダーニュースペーパーにも掲載されていたボディをカットしたムスタング、Charムスタングのトレモロアッセンブリーを流用したSwingerなども興味深い点が多々あります。
機材紹介のあとには先日来、個人的に今興味ある人、鵜飼さんと常田氏、そしてギターテック今氏による鼎談。ここでは常田氏の音や演奏に対する考え方や狙いがフィーチャーされているのですが、僕が興味あるのはそれを具現化する鵜飼さんのねらい。常田氏もCharさんと同じように人と同じなの嫌いなんでしょうね。アーティストたる所以。だからといってフェンダーの人にボディをカットさせちゃうところがすごい。
ここでもアコースタソニックに関する話が2本分。赤と白持ってんのかあ。彼も最初サンバーストもらったんですね(Charさん「も」ね)。機材紹介には合計3本出てくる。この人の面白いのはカスタマイズをどうやるかってところにフォーカスしてるところ。テレキャス寄りに見た目を戻して音はアコギからエレキまでという、見た目がエレキに戻ればアコギの音が出るほど見てるほうはびっくりしますよね。まあ彼がそう思ってるかどうかは知らんけど、僕は好きな人が大概そういう展開に…たかみーもそうだしスガシカオもそうだし、アコギにディストーションつないじゃう人が好きなので、興味深く読みました。通常は真ん中のポジションで使ってるということなので、純アコギ(ボディヒットも拾う)的な音をデフォルトで使ってるんですね。011からの弦っていうからアコギ用カスタムライトかな。ここはさすがです。もう僕はトップがうねるのが怖くてもっと細い弦にしちゃったから。
プライベートスタジオの様子も含め、読み応えある特集でした。ひさしぶりにひとつひとつの記事に入り込んで読んでしまった^^;だんだんそういうのが減っていくのは老化でしょうか。それとも年の功的に中身に想像がつくから?前者なんだろうなあ。抗いたいですねえ。