AG#14 Morris MG-601mod.
Specification
トップ:スプルース単板
サイドバック:ハカランダ合板
ネック:ワンピースマホガニー
スケール:652mm(25.7")
フィンガーボード:シマコクタン
ペグ:ダイカストDXゴールド
ブリッジ:シマコクタン(modified)
その他:シャドウピックアップ
About
大ブレイクしたアリスとモーリスとの関係は切っても切れないというか、イコールと言っても過言ではない…つまりはアリスが好きならモーリスギターを買わなくてはいけないくらいの説得力というか、思い込みというかがありました。面白いことに?ややブレイクの「今はもうだれも」の頃に好きになった人はそうでもないんですよね。チンペイさんがギブソンを弾いているから。はっきりとモーリスじゃん、みたいになったのはテレビでの演奏が定着した「チャンピオン」前後からだと思います。MGシリーズはもともとナチュラルカラーでもう少し垢抜けない(笑)デザインでした。この初期MGはべーやんもチンペイさんもテレビや、等身大ポップやなんかでプロモーションしていた様子がありましたが、残念ながら?短命に終わり、チンペイさんに渡されたこのサンバーストのモデルからが人気になったと思います。当初はMG-100ST、谷村新司モデルとしてスタートしますが、本人のものとヘッドやブリッジの形状、インレイが違っていて、81年の大幅なモデルチェンジに伴い、600からスタートする600、601、605、610という4モデルへと再編成されました。シリーズ最上位の610が最も「似ている」ものですが、マニアにはまだまだ的な部分を残していたりします…
Story
1981年11月7日をもってアリスが活動停止して以来、このギターでなくてはいけない理由が消えました。音楽の好みにも幅ができ、ギターの好みも変わって、気がつけばマーティン党になっていました。それがまた引き戻されたのは、アリスの再結成がきっかけだったでしょうか。はたまたオークションブームだったでしょうか。オークションは当初なんとか回避していたんです。が。出張で上京した際、偶然MG-100STを見つけてしまった。再結成したあとは値段も上がっていて、当時の定価10万円を軽く上回るプレミアがついていた。いやいや、もう今買っても弾かないし…なんて自分を抑えて抑えて。なんとか買わずに帰ってきた直後。何気なく見たオークションでこれを発見。100STは初期モデルも後期モデルもそれなりに高いのですが、この601は衝動買いするのにじゅうぶんなくらい安かった。で、つい…。改造されていたことも安かった原因かも知れませんが、マニア的には本人に寄せている方がいいに決まっている(笑)。さらにとても大事に弾き込まれているギターでした。独特な音色…金属的な倍音があって、アリス以外やりにくい(笑)んですけど、これでなければ出ない音があり、つい「愛の光」を弾いてしまいます^ ^。