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今、僕らは何処にいるのだろう。

今でこそ音楽を聴くのに山ほど手立てがありますが、子どもの頃…実際大人になっても、しばらくの間、限られた手段でしか音楽が手に入らなくて。今の時代に生まれていたら、きっと違う人生だったんじゃないかなんて思うほどですが、恵まれてますよね、今はどんな田舎に住んでいても。そのせいでか?音楽の価値がそれほど高く見られていない気もします。

ラジカセを手に入れた時、ウォークマン(実際にはAIWAカセットボーイだった)を手に入れた時、ビデオデッキを手に入れた時、WOWOWが見れるようになった時、このあたりが大きく世界が動いた(大袈裟)タイミングでした。そのあと数年してケーブル多チャンネル導入の時には逆にもう安心してしまってちょっと扱いが雑(謎笑)になった気がする。ここに辿り着くまではやはり勉強道具?的に資料を集めるのに必死でした。ことCharさんがらみではライブ音源に触れるチャンスが九州では限られるため、もう異常な熱心さだったと思います。まあそのおかげで今があるのかも知れませんが、どうなんでしょうね…

で、今日の話。先週末、NHK BSで佐野元春のツアー映像が放送されました。

昨年暮れにやった番組の再放送のようですね。昨年のツアーの模様。もう元春最後に見たのいつだったかな。大分でこのコヨーテバンド見たなあ。

佐野元春最初に聞いたのはNight Lifeでした。当時はもうまったく意味がわからなかった。その理由はもう何度も書いてきましたが、彼の描く世界がまったく自分の生活に当てはまらなかったからです。眠らない街じゃないと彼女のスゥインギンダンシンシャドウは見えない。うちの街は夜7時には街の灯りが消える。

大学生になって初めて街の生活を目の当たりにしておおかた意味がわかるようになって。それからちゃんと聴けるようになりました。

初めて見たライブは横浜スタジアム。その後もバーンくらいまではよく聴いていたかな。ただ、今もそうですけど、彼の言葉が入ってくる時とそうでない時がやってくるんです。ファンだけど信者ではない。割とはっきり好きなのとそうでないのが分かれます。これは僕他のアーティストでもあってニールヤングとかがそう。みなさんそうですか?よくわからない。

このライブはツアータイトルになっている「今、何処」アルバムを中心に構成されているようですが、本当に久しぶりに聞いた感じ。新譜がいつ出たのかさえ知らなかった。

歌詞がテロップで出てくる番組でしたがこれがよかったですね。今回のアルバム、気に入りそうです。「植民地の夜」「銀の月」が良かったな。

ライブ音源&映像が発売になるんですね。番組ではアンコールはサムデイとアンジェリーナでしたが、一時期キーを下げていたサムデイもちゃんとCで演奏されていました。

「銀の月」の中のフレーズ、「そのシナリオは悲観的すぎるよ」ーーこの言葉がすごく印象に残りました。

希望を歌う。そうありたいですね。

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