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詩のような写真


先週、東京で東海林広太さんという方の展示を見た。

何年か前、表参道にあったPASS THE BATONで写真を見てから、いつか個展に行きたいと思っていた。

東京での展示が多いのでなかなかタイミングが合わなかったのだが、今回東京行きのタイミングと被ったので、これは絶対行こう!と。

行く前仕事でバタバタしてたということもあり、展示のテーマ等の前知識は全く無しだった。
けど、敢えてそのまま向き合うことにした。

平日の午前中ということもあり、中は貸切状態だった。

所々に細かい仕掛けがある。
その作品を鑑賞するための所作は日常的な行為に通じるのだが、その所作自体を作品の一部に取り込むことで、その行為に向き合うことになる。
写真を撮るって何?
角度を変えて見るって何?そこに見えるものは何か?

真ん中の椅子に座って360度から映像、音、を浴びてみる。
次々と切り替わる映像と自分で意思を持って切り替える視界。人の頭の中で自分の意思を反映させている。
探検しているような不思議な気分になった。

写真には言葉が散りばめられているのだが、言葉のない写真も言葉があるように見える。いつの間にか言葉と写真の境目がなくなっていることに気付く。詩を映像で見たらこんな感じだろうか。

その場の音も心地良かった。
音楽でなく、音の重なりなところがいい。

今年の展示納めをこんな素敵な作品で締めくくれて良かった。

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