冬が終わるので(アニメログ)
冬アニメ(1〜3月)分の視聴したアニメの中から、いくつかログを残していこうと思います。
葬送のフリーレン
これは語らないわけにはいかない作品。兎にも角にも作画、背景、音楽どれをとっても申し分ない出来栄えです。開始が秋なので2クール28話でボリュームも見応えありです。これを書いている途中で1話から見直しているくらいは好きな作品です。このクオリティで最終話まで行くのはある意味近年のアニメ界において奇跡と言えます。一級試験編のバトルシーンはこれ以上は無いと思われる重層的な仕上がりになっています。また、原作改変が多く採用されていますが、原作勢からも歓迎されている様子は製作チームが「葬送のフリーレン」という作品に対する深い理解の表出であると考えます。作画が良いと評される作品は今までもたくさんありました。しかし、得てして演出が噛み合わない、独りよがり、押し付けがましい、など問題もある場合が少なく無いのも事実。「葬送のフリーレン」はその点ほんとうに奇跡のような作品です。2024年の始まりの3ヶ月で今年のナンバーワンになりかねない作品で迎えられた事は嬉しい限りです。
ダンジョン飯
この作品は世界構築が素晴らしく、非常に緻密に且つ深い考察のもとに構成されています。異世界グルメ系は「とんスキ」などが評判でしたが、この「ダンジョン飯」は「魔物食」というテーマで語られます。登場する人種も様々で世界観と同様に良く考察されています。この世界でも通常は魔物を食べないのですが、主人公は魔物好きが高じて「食べてみたい」というところまでいってしまった人物。ダンジョンに住み、倒した魔物を調理して生活しているドワーフと知り合いパーティに迎え話は進んで行きます。主人公パーティがダンジョンにもぐる理由はドラゴンに食べられた妹を救出することです。これもこの作品の特色的な設定で、このダンジョン内では人間は簡単に死にますが簡単に生き返ります。魂が肉体に繋がれていて離れられないという説明が作品内でされています。とてもよく練られた設定ですのでアニメが面白かった方は是非原作も当たってみて欲しいと思います。
望まぬ不死の冒険者
最初は良かったのですが中盤のストーリーがあからさまな手抜きで途中リタイヤした作品。作画もあまり良くはないという感想です。人物の描き方も問題あると感じました。例えば小柄で華奢なキャラクターや逆に身体が大きくでしっかりしたキャラクターはそのように描いた理由があるはずなのです。また、真面目キャラはどんな時も真面目かと言えばそんな事は無いはずです。ですがこの作品からはそうした必然性や人間の深みと言った点がまるでわからない。かなり安易な作りでそこも視聴が継続出来なかった点だと思います。
シャングリア・フロンティア
これも秋アニメからの2クール作品。フルダイブ型MMORPGのお話。SAOやオーバーロードなどはゲーム世界に囚われてその世界でシナリオが進行していきますが、こちらはあくまでもゲームでリアル生活はちゃんとあります。ある意味健全です。この手のものは既に数多くあるので平板などこか見た事あるストーリーになりがちですが、テンポが良いのでシナリオ進行が上手く行っています。既視感あるという事は常識化、一般化しているともとれます。それ故に一々説明しなくてもマスコット的なキャラクターが登場しても、攻略ほぼ不可能な理不尽モンスターが登場してもスムーズにストーリーは進行して行きます。この辺はシナリオ構成が上手です。また、作画や演出もよく噛み合っており役者さんたちの演技も相まって安定したエンタメ空間を創り上げている良作です。難を言えばMMORPGなのに格ゲーなみのフレーム単位での反射能力を「プレーヤースキル」の一言で終わらせてる所です。どんな通信環境なんだかw
MASHLE 神覚者候補選抜試験編
この作品は知人が推しておりその影響で見始めました。そう言えばこの作品は第1期が2023年春アニメで今回が第2期となります。今期OPが人気になり知ってる方も多いかと思います。ハリポタの世界を筋肉で踏破する主人公のお話です。第1期は勢いで視聴出来ましたが、今期はちょっと私には合わなかったようです。これも視聴中止作品になってしまいました。今期に関しては良いとか悪いとか無いです。あまり何も感じないというか、コメントも出て来ない感じになってしまいました。
薬屋のひとりごと
この作品も2023年秋アニメスタートの2クール作品です。原作が大ヒット作品ですので原作の方でご存じの方も多いのではないかと思います。私も実は原作をかなり前に読んでいてその縁で本作も視聴しています。中華風の作品で薬師の娘が主人公のミステリー作品です。基本的には薬師の娘が謎解きをして行きます。主人公は性別をあまり意識されない描かれ方がされています。薬師なだけあって薬物全般に興味があり、とりわけ毒物に強い関心があるキャラクターです。自分の腕に毒物を塗布して反応を見るなど少々マッドサイエンティストな側面がありそういう点でも性別から解放された描き方がされています。毒にまつわる話などは中々日常では知り得ないですし興味深いものがあります。また、粉塵爆発や密室のからくりなどミステリー系に出て来る要素を逃さないのも良かったと思います。素人でもなんとなく聞いたことのあるワードが出て来れば興味を惹かれるので、その辺は上手いと思いました。
ちょっと今日は書きすぎですね。
ては、また別の記事でお会いしましょう。