アニメログ(追加その2)
治療魔法の間違った使い方
お話は良い方ですが、少々冗長さが目立ちます。アニメ作りは難しいですね。なるだけ簡略化して展開スピードを上げれば「説明不足」「掘り下げが足りない」と言われ、細部まで描写しようとすれば「くどい」「冗長」と言われます。
しかし、魔王軍との戦争に備え鍛錬する話がほとんどで最終盤に戦争での話が少しあるだけというのは流石にバランスが悪い。その戦争も持ってる魔法の相性で有利が取れただけなのであまり良い印象は無いです。
この作品世界での治療魔術師についてはざっくりとしか説明されないのも同様にバランスが悪い。不必要にリソースを使ってしまっている作品です。多くの場合ヒーラーは治療魔法はもちろん防御魔法、簡単なバフは使える事が多いのですがその辺はアニメでは説明されません。
序盤にやたら走らされるのですが、自分に治療魔法を使いながら走れば傷んだ筋肉が修復されるし、必要な筋肉だけでなく心肺機能など同時に鍛えられるというのは中々面白い発想だと思います。
そうやって日々肉体も魔法も酷使し続けた結果、肉体は強靭になりMPも多くなり魔法力も強くなれるという設定は特別な個人のみがなせる事のようです。
作中に他の治療魔法師は出て来ますが、前線で走り回りながら治療して行くのは責任者である団長とこの主人公だけです。普通に考えれば非常識ですし、何よりこの主人公の個性やチートポイントみたいなものなのでそりゃそうですよね。
ある程度は確かに鍛えれば伸びるのでしょうが、そんな一次関数的に筋力、体力、魔力、魔力量などが伸びるのか?という疑問も「それがコイツの個性」みたいな解決方法をしています。そこはもっと作り込んでほしいポイントでした。
この作者さんはおそらく戦争をはじめとする非日常要素の無い、もっと普段の何気ない生活に根差した物語が向いているように感じました。戦争の緊張感や殺し殺されるリアルは苦手なのかもしれません。
色々と書きましたが途中離脱しなかったという事は気になった作品ではあるので、今季の離脱した作品に比べれば私にあっていた作品でした。
では、また別の記事でお会いしましょう。
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