初心忘るるべからず
辛いこともたくさんあるだろうけど自分で選んだ道、応募書類を書いた時の気持ちを忘れずに頑張ってください----という趣旨のこと言われたので、備忘録&参考に私が今ここにいる理由=志望動機を書いておきます。
少し私のバックグラウンドから。
私は昔から動物が好きで、彼らに関わる仕事がしたくて獣医学を専攻しました。その中でもやりたかったのが絶滅危惧種に関わる仕事。どうして絶滅危惧種に関わりたいと思い始めたのかは今となっては思い出せませんが、小さい頃から動物好きな親に連れられていろいろな動物を見たり、動物に関わるテレビ番組を観てきたからかもしれません。ペットもたくさん飼いました。
大学を卒業する頃には、動物園で獣医師として働くことが具体的な目標になっていました。専門的に治療もするけど、教育や、保全に関われる、どちらかというとジェネラリストな私でも専門知識も活かし、幅広いやりたいことができる、ぴったりな仕事だと思いました。そんな動物園の獣医さんに憧れて、実習先でいろいろ話を聞きました。動物病院である程度経験を積んでからの方が良いという声がたくさん聞かれたこと、動物園の獣医師という職の枠自体が少ないこと、その中でも行きたいところの募集はなかったことから、まずは動物病院で働くことにしました。
新卒で入ったのはエキゾチックアニマル(犬猫以外のペット動物)専門の病院でした。私の大学で講義を持っていた先生の病院で、講義を聞きながらこんなにたくさんの種類の動物が来る病院で働けたらどんなに楽しいだろうと思っていたところ、なんと私の代から新卒採用を初めるというではないですか。もはや運命と言わんばかりと食いつき、無事就職しました。
入ったら、もちろん想像を超える多種多様な生き物を相手にする日々。いろいろな動物について学び、教科書に載っていない動物の治療の進め方を体感し、動物園で働くための修行としては申し分ないものでした。労働環境を除いては。労働環境に言及し始めると止まらないのでそれはまた機会があれば。
なんやかんやで3年が過ぎようとしていました。入社時の契約では3年間は研修医 (雇用形態として?) それ以降は勤務医として続けるか、他へ行くか選べることになっていました。この機を逃してはもうやめられないかもしれないという思いもあり、外へ出るのは決まっていたものの、何をするかは決まらない。募集のあった動物園も受からず、オーストラリアでワーホリしながら野生動物系のマスターでもとりあえず取ろうかなと思いながら調べていたところ、国際機関という選択肢を発見しました。気付いたら仕事を辞めてから3ヶ月近く経っていました。もちろん国際機関を知らなかったわけでも選択肢に入っていなかったわけでもないのですが、たまたま行ったIUCNの60周年記念講演で行われていたJPO派遣制度の説明を聞いてこれだ!と思いました。そこからは早いもので、2年間の実務経験のために青年海外協力隊志望を決め、職種を選び、要請の希望を選び、必死に応募書類を書いていました。
というわけで青年海外協力隊に来た私です。しっかりと2年間の実務経験を積み、願わくば爪痕を残して去りたいと思います。
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