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休学(ギャップイヤー)という選択肢

こんにちは。ろんです。

今回の記事は、就活に困っている、無い内定(NNT)をなんとかして避けたい崖っぷちの学生に向けて書きました。

キャリアに関する過去の記事では、私自身の経験を踏まえて英語力を軸とした就活の方法について書いてきました(総合商社に内定した就活虎の巻(前編)人文系学部が就活で勝つ方法)。ところが、語学力が有利になることはわかっていたけど、就活解禁が迫っている今、時すでに遅しといった方も多いと思います。語学は基本的には頑張れば誰でも上達するものですが、重要だけど緊急でないことを人は頑張れなかったりします(「7つの習慣」)。就活というフィルターを通して初めて、自分の現在地が分かり、学生時代もっと頑張ればよかったと後悔するかもしれません。

総合商社に内定した就活虎の巻(後編)では、企業の採用基準~面接を突破するための方法を、就活マニュアルとして網羅的にまとめました。料理に例えると、調理方法を紹介した記事でしたが、素材があまりにも「普通」だと、出来上がり(就活の結果)には限界があります。そこで、留学や体育会等の分かりやすい素材があれば「強者の就活」ができるわけですが、学生時代を無為に過ごした場合、逆転する方法は残されているのか。

私がオススメするのは、休学制度の利用です。他の学生と違った行動を取るのは、勇気がいると思います。しかし、大学受験の勉強量が足りなければ浪人するように、能力や経験が足りなければ休学制度を利用して就活に備えるのは真っ当な戦略だと思います。私はTOEICの勉強を大学3年時に始め、800点に到達した後、英語の勉強が面白くなり、英語力の強化と海外経験を積むために休学制度(1年)を利用しました。

休学のデメリットは本当か

ここでは1年間の休学を想定します。休学のデメリットとして、留年と同じように企業ウケが悪い、生涯賃金が下がると、よく言われます。

企業ウケについては、トータルで+2年の範囲であれば減点はほとんどされません。院卒や1浪の学部卒が当たり前の企業であれば、年齢はほとんど変わらず、目立つこともありません。1年目として新卒一括採用している企業が、たった1年の休学に目くじらを立てる経済合理性はありません。面接で休学について尋ねられたら、「海外でどうしても~をしたかった。しかし他のメンバーがいる中、サークルを途中で身勝手に辞めるは避けたかった」と責任感を理由に休学を選んだ理由を答えると良いでしょう。それ以上、休学をした理由を突っ込まれることは私の経験上ありませんでした。

生涯賃金が下がることについては、なんとも言えないと思います。休学前と休学後で同じ企業に就職できた場合、定年までの年数が1年減ることから、最終年の給料分、例えば1千万円程度損をしますが、同一企業で定年まで働き続けるという強い前提を置いた場合です。そもそも休学前後で同じ企業に就職できるのであれば、休学しなくていいでしょう。損失が1千万円であっても、決して高いとは思いません。社会に出ると休職して海外へ行くなんてことはしづらいもので、詰まる所ギャップイヤーを作るために2千万円払って海外留学をする人もいるくらいです。

休学制度について

大学毎に休学制度が設けられています。私の大学は、費用は年間10万円程度で、休学をするにあたり教授との面談がありました。私は20分程度であっさり承諾してもらいましたが、知り合いは結構な嫌味を言われたそうです。大学側に提出する「休学中の行動計画書」を作成するのは面倒でしたが、生半可な気持ちで休学しないため、休学期間を充実させるため、必要なプロセスだったと思います。教授からは応援してもらえました。

何をすべきか

晴れて休学の承認が降りたら、1年間は何をしてもいいわけです。その時になって、自分の人生で初めてレールから脱線したことを実感しました。受験や就活は自分の意思で頑張っているように思えて、実は周りがやっているからやっていることに過ぎません。休学は、自分の意思で行った初めての決断でした。私は1年間海外で生活しました。ベンチマークにしたのは留学経験者。就活強者の彼らと同等以上に渡り合える実績を作ることを目標にしました。

これはほんの一例で、休学には様々な選択肢があります。語学の場合、英語、スペイン語、中国語、マイナー言語等の選択、アメリカ、イギリス、スペイン等の国の選択、交換留学、私費留学、インターン等の活動の選択があります。国内でもスタートアップの立ち上げや、プログラミングの習得、難関資格への挑戦等が考えられます。休学期間を利用して何をしてもいいわけですが、それは好き勝手やればいいというわけではなく、1年後の就活を見据えて、社会的に評価される行動が望ましいです。

以上、今回は休学について書きました。人と違う行動をするのは勇気がいりますが、悩んだ分だけ、辛くなった時の糧となるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ろん


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