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「政治家」の皆さん、危機に直面したらどうふるまえますか?


拳 青空 ひるがえる星条旗

また、あってはならないことが起こってしまった。しかも世界最強のリーダを選ぶ選挙活動中の蛮行だ。

演説中のトランプ前大統領が銃撃された。日本時間の7月14日午前7時11分のことだ。ペンシルベニア州の演説会場に数発の乾いた銃声が響いた。右耳に手をやる前大統領。聴衆の悲鳴が聞こえる。前大統領が演台に身を隠すようしゃがみこむと、一斉にシークレットサービスのスタッフが覆いかぶさってガードする。

周囲の安全を確認後、トランプ氏はスタッフに抱えられステージを後にするのだが、「待て、待て」とスタッフに告げ、次に右手のこぶしを力強く振り上げた。カバー写真の光景だ。

弾は右耳をかすめた。数センチずれていたら、おそらく最悪の結果になっていただろう。トランプ氏の盟友の安倍晋三元首相は銃弾に倒れ、先週3回忌を迎えたところ。奈良の演説現場での惨劇と重なった人は少なくないのではないか。

暗殺犯は会場近くの建物の上から銃撃した。こんな行為を許すとは警備のミスであると言いたいが、直後にスナイパーにその場で射殺された。集会参加者も1人、亡くなった。重症の人もいる。

有事に冷静な判断ができるか?

最近は日本でも東京都知事選挙があり、多くの候補者の選挙活動を見ることができた。首長としての重責を果たしていくには、様々な能力が求められる。

中でも重要なのが、住民の安全に重大な脅威が迫った際、いかに冷静に適切な意思決定ができるかの判断力だ。

選挙期間中はテレビやネットで候補者の討論会が開催される。相手候補や記者からは、意地悪い質問が飛んでくることがある。そうした際に、かっかしたりあわてたりしたら、明らかにマイナス要因となる。余裕で受け流す対応力が必要だ。

ライバルに囲まれる中、有権者に自分の力を示す貴重な場なのに、出席しないというのは敵前逃亡。リーダーとしての資質に大きな疑問符がいくつも付く。

なんか最近聞いたところによると、どこかの地域の国政選挙で当選が有力視されている候補者が「多忙」という理由で、候補者討論会をドタキャンしたそうだ。

その人、実はあまり政策に通じていないという。よって討論会などに出ると、墓穴を掘りかねない。組織票を固めたことで当選に十分な数は確保できているので、あえてリスクを冒すことを避けたと相手陣営やマスコミからは言われている。街頭宣伝でも「がんばります!」「これまでの経験を生かします!」の繰り返しだったそうだ。

冷静な判断をもっともしにくくさせるのが、自分の命が重大な危機にさらされたときだろう。今回のトランプ氏のケースはまさにそれ。幸いにも致命傷にはならず、トランプ氏はスタッフに抱えられ自分の足で立ち上がることができた。普通なら恐怖におののき、一刻も早く避難してケガの治療を急ぎたいところだ。

状況を把握 SNSを投稿 周囲に配慮

ところが、現場はカバー写真の光景へ。自分が大丈夫であること、民主主義の根幹を揺るがす蛮行にはきぜんと立ち向かうつもりであることを一瞬にして示した格好だ。支持者はUSAコールでかえした。

その後、トランプ氏はSNSに投稿し、死亡した集会参加者と家族に「哀悼の意を表したい」と述べ、シークレットサービスや他の法執行機関の対応にも謝意を示した。

ジョークで“余裕”示したレーガン元大統領

銃撃されケガをしているにもかかわらずジョークを飛ばすことで“余裕”を示したのがレーガン元大統領。

1981年、至近距離から撃たれ負傷したレーガン大統領が、弾丸の摘出手術前、担当する医師らに「諸君が皆、共和党員ならいいんだがね」と放ったジョークは有名だ。その医師は民主党員だったそうだが、「大統領閣下、今日1日、われわれは共和党員です」と返した。

平時はafter you 有事にはfollow me

after you(アフターユー)とfollow me(フォローミー)

リーダシップの分野で聞かれる言葉だ。何事もない平時は「お先にどうぞ」「みんなにお任せ」の精神、有事には「みんなついてこい!」と先頭に立つ。

普段は、リーダーが細かく指導しなくても組織が自ずと動くよう仕組みを構築しておく。有事というのはその仕組みがうまく動かなくなる事態でもある。また悠長に話し合い、検討している間はない。自分が先頭に立つことで現場の混乱を最小にとどめられるよう務める。

平時の手柄は部下のもの。
有事の責任はリーダーが負う。

日本の政治家。これが逆になっている人がどうも多いように感じるのだが。気のせいかな?

日頃から自分が威張りくさって、目立つことばかり考え、部下をいじめている首長がどこかにいるって聞くんだがなぁ~

日本の政治家の皆さん、危機に直面したらどうふるまいますか? あてはまるものにすべて〇を付けてください。
① 逃げる
② 部下に責任押し付ける
③ 国民を犠牲にする
④ 会見では役人のメモを棒読みする

【参考】


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