誇りの中のタイムカプセル
部屋を掃除すると、思いがけないお宝が顔を出すことがある。今回の発見は、埃まみれのDS。久しぶりに握ると、手のひらのサイズ感が懐かしく、やけにフィットする。あの頃、このゲーム機を手に入れるためにどれだけ苦労したか思い出して、少し笑ってしまった。
10歳の僕にとって、DSは文字通り「手が出ない」存在だった。ゲームカートリッジひとつで5000円なんて、当時の僕には天文学的な数字だ。月に500円のお小遣いをコツコツ貯めても、10ヶ月分。これがどれほどの努力だったか、今ならよくわかる