暴力的な躾をしていた父は、本当の父ではなかったのかもしれない①
私は今年29歳で、家庭もあり、子どももおり、社会的に十分大人である。大人になったからこそ、私の父親について、同じ大人として、同じ親の立場として、考えてみたいと思う。
というのも、私の父親は、勤勉で真面目が故に、家庭内でも私と弟に対して、躾と称して殴る蹴るの厳しい教育をしてきたのである。もちろん、そのおかげで良いこともたくさんあったかもしれないし、殴られなかったことも、家族旅行も、楽しかった思い出もきちんとある。
しかし、多く覚えているのは、みぞおちの痛みや、変わ