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<第5回>Step1.文章を書くにはまずはテーマ決めから【文章の書き方入門講座】
こんにちは。
戦略マスター頼朝です。
「文章力を高めてより豊かな未来を!」をテーマに、名言と本の紹介ツイートを毎日8つずつ発信しています。
戦略マスター頼朝@文章術でブランディング/リーダーシップ論(@6VQGPJH3FHYoZn6)さん / X (twitter.com)
Twitterで色々な方と交流を重ねるうちに、私が好きな「文章を書き続けること」について、自分なりの気づきや学びを発信してみたいと思うようになりました。
ささやかな気づきや学びかもしれませんが、文章を書くことについてお悩みの方のお役に立てたら嬉しいです。
また、私は長年学習塾の教室長を務めてきました。
その営みの中で論文指導講師として10,000通以上の作文及び小論文を添削指導してきた経験があります。
文章の書き方を伝えていく中で「文章を書きたいけれど、そもそも、どういう流れで書き進めていけばいいのかが分からない」というお声をよく聞いてきました。
そこで、今回から数回に分けて、文章作成の流れに軸足を置きながら、文章の書き方についての私なりの気づきや学びを皆さんへ共有していきたいと思います。
せっかく「文章を書いてみたい」という素敵な思いを持っていらっしゃるのでしたら、書き方の流れやコツを学ぶことで悩みを解消し、書くことを楽しめるようになっていただけたら嬉しいです。
それでは、行ってみましょう!
1.文章を書くための第一歩はテーマ決めから
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最初の段階で文章を書くプロセスの全体像を理解しておきますと、自分が今何をやっているのかを把握しやすくなりますので、スムーズに文章を書き進めることができます。
したがって、文章を書き進める地図を手に入れるために、まずは文章を書くプロセスの全体像を見ておきましょう。
文章を書くためのプロセスは、次のような5つのステップを経るのが一般的です。
①<テーマ>決め
②題材集めとしての<取材>
③題材の組み立てを考える<構成>
④伝わりやすいように文章を書く<執筆>
⑤誤字・脱字やその他の修正を行う<推敲>
ちなみに、この文章作成のプロセスは、小学生の作文から大学院生の論文までその本質は同じです。
また、文章として成立するには、次の4つの要素が必要です。
◯テーマ(お題)
◯テーマに関連する題材(出来事・見聞きした事実)
◯自分なりの気持ちや考え(結論 *学びや気づきも含む)
◯理由や根拠
これらの文章に必要な4つの要素が入っていれば、それは立派に文章として成り立ちますし、きちんと内容が伝わります。
文章の書き方の全体的なプロセスの位置づけとしては、③構成のステップにおいて、これら4つの要素を適切な順番で組み立てます。
どんな構成にするかをしっかり考えることで、読者に伝わりやすい文章になるからです。
さて、今回は文章の書き方入門講座の第1回目ですので、文章を書くための第一歩である①テーマ決めについて説明していきます。
そもそも、どんなテーマについて書くかを決めなければ、書くべき文章を思い浮かべられませんよね。
そこで、文章を書き始めるために、まずはテーマを決めましょう。
「テーマ」とは、自分が伝えたい内容をまとめ上げた話題のことで、文章のタイトル(題名)になるものです。
平たく言えば、何について書くかの「何」にあたるものがテーマです。
例えば、小学4年生くらいの子の作文のテーマですと、
・家族の好きなところ
・運動会でがんばったこと
・遠足の思い出
・好きな本の感想
などです。
なぜ最初にテーマを決める必要があるかといいますと、前述したように、何(テーマ)について書くかがはっきりしなければ、書きたい文章の内容が思い浮かんでこないからです。
逆に、書きたいテーマがはっきりすれば、文章で伝えたいメッセージがあっちへ行ったり、こっちへ行ったりと迷走することを防げます。
つまり、テーマがあることで、自分が一番伝えたいメッセージが何なのかを常に一貫した姿勢でブレずに考えることができるのです。
2.テーマの選び方
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それでは、どんなことをテーマに選べば良いのでしょうか?
論文指導講師としての私の経験から申しますと、自分が文章を書き続けられそうなテーマを選ぶことをお勧めします。
そうでないと、せっかく文章を書きたいという素敵な気持ちがあったにもかかわらず、書いている途中で嫌になってしまうことが多いからです。
そのため、自分が興味を持てて、しかも飽きが来ないようなテーマを選ぶと良いでしょう。
具体的には、
〇好きなことやずっと続けていること
(例)趣味の鉄道模型、読書、筋トレ、ウォーキング、旅行、グルメ
〇自分が問題意識を持っていること
(例)飼い主のいない動物の保護、お金の有効な使い方、断捨離、生き方、福祉活動
〇日常のふとした出来事の中で人に伝えたくなったもの
(例)家族の面白い癖、街で話しかけてきた外国人、職場や学校での出来事、散歩や買い物で見つけた面白いもの
などが代表的なテーマです。
以上の3つからテーマを選ぶと、文章が書きやすくなると思います。
そもそも、人に伝わりやすい文章を書くためには、自分自身の心が動いたことをテーマにする必要があります。
人はそのテーマに共感できそうなポイントがあるからこそ、他人が書いた文章を読もうという気になるからです。
あるテーマに対して湧き起こった自分自身の心の動きを書くことで、読者も「あるある!」と共感することができるのです。
以上の3つのテーマには全て、自分自身の心が動きやすい共通点があります。
心が動いたことであれば、それを誰かに伝えたくなりますよね。
その伝えたい気持ちが文章を書き続けるための原動力になります。
以上のような3つの代表的なテーマのどれかを選んで、自分の心が動いたことや、その心の動きを誰かに伝えたくなった気持ちを文章に書いて発信していきましょう。
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なお、日常の出来事(事実)をテーマにすることについては、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
「自分の日常には人を楽しませるような面白い出来事なんかないよ」
と思われる方が多いですね。
しかし、心配はいりません。
第一線で活躍していらっしゃるプロのお笑い芸人さんでも、普通の人よりも面白い出来事に毎日遭遇するわけではないそうです。
むしろ、人と変わらない日常生活の中で、ちょっと視点を変えてみて、面白い話のネタになりそうなものを拾ってくるとのことです。
考えてみれば、同じ出来事を全く同じように経験する人はいません。
また、全く同じ出来事を経験したように見えても、人それぞれにその出来事に対する解釈の仕方は違うはずです。
そこで、平凡な日常生活の中のちょっとした出来事(事実)でも、人とは別の角度から見て、自分なりの解釈を加えられそうなものをすくい上げてテーマにしてみましょう。
他人と同じような景色を見たり、読書をしたり、テレビやラジオ・映画を見たりしたとしても、着眼点や視点を変えることで、面白いテーマを見つけ出すことができます。
人との対話においても、ただ受け流すのではなく、いつもとは違った着眼点や視点で話したり、聞いてみることで、人に伝えたくなるような面白いテーマを見つけ出せることはよくあります。
日常の出来事(事実)に対しても、人に伝えたくなる気づきや学び、あるいは、好きな気持ち、人に勧めたい気持ちなどといった、自分自身の心が動くことがあるものなのです。
結論として、文章を楽しんで書き続けられるようになるためには、自分の心が動きやすいテーマを選ぶようにしましょう。
ちなみに、私自身がツイートする文章のテーマは、
・名言とそれに関連する本の紹介
・文章の書き方や書く習慣の楽しさ
・歴史を学ぶ楽しさ
・仕事に役立つ気づきや学び
などといったものです。
短い単語で表しますと、名言、本、文章の書き方・書く習慣、歴史、日常の気づきや学びといったものがテーマになります。
私は小さい頃から本を読むのが好きで、特に心に響く名言や文章を読み、そして集めるのが大好きです。
また、歴史上の英雄の話も好きで、歴史好きな友達とよく活発な議論をしています。
どれも好きなテーマだからこそ、自分が感動した気持ちやふと思った考え、そして、気づきや学びなどについて人に伝えたくなります。
だからこそ、これらのテーマについて、日々の気づきや学びを文章に書いてツイートし続けられているのだと思います。
戦略マスター頼朝@文章術でブランディング/リーダーシップ論(@6VQGPJH3FHYoZn6)さん / X (twitter.com)
3.テーマをより細分化・具体化する
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文章を書き始めるには、まずテーマを決めることが大事ですが、書きやすく、かつ、伝わりやすい文章にするにはちょっとした工夫が必要です。
皆さんが小学生の頃、国語の授業で作文を書くことになった時に、担任の先生から「運動会について作文を書いてみましょう」と言われて、途方にくれた経験はありませんか?
おそらく、作文を書こうにも鉛筆が止まってしまった方は多いのではないでしょうか。
それは無理もないことです。
作文のテーマが「運動会について」ですと、ふわっとしすぎていて、書くべき内容が具体的にイメージしにくいからです。
つまり、抽象的な内容のテーマですと、アイディアが思い浮かびにくいため、焦点を絞った文章を書くことが難しくなってしまうのです。
また、読み手からしても、何が言いたいのかがよく分からず、心に残りにくいものになってしまいます。
そこで、テーマを考える時には、思い浮かんだテーマの候補をより細分化・具体化して、イメージが湧きやすいものにしましょう。
例えば、次のようにしてテーマの細分化・具体化をすると、文章を書きやすくなるでしょう。
・家族の好きなところ
→私が好きなお母さんの癖
・運動会でがんばったこと
→綱引きで勝つためにクラスの皆で工夫したこと
・遠足の思い出
→遠足で行った船の博物館の展示に感動した思い出
・好きな本の感想
→福沢諭吉『学問のすすめ』を読んで猛烈に勉強したくなった話
特に初心者のうちは、テーマの細分化・具体化がお勧めです。
細分化された具体的なテーマの方が文章を書き進めやすいからです。
抽象的なテーマに挑戦するのは、文章を書き慣れてからでいいと思います。
まずは「文章を書いてみたい」という素敵な気持ちを大事にして、無理なく書き続けられるようになることが大切だからです。
4.最初に思い浮かんだテーマは仮のものでも良い
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最後に、テーマ決めについて大事なことをもう一つお伝えして終わりたいと思います。
確かに、文章を書き始めるための第一歩はテーマを決めることです。
しかし、せっかく文章を書いてみたい気持ちがあるにもかかわらず、テーマが決まらないためにいつまでも書き始められないのはもったいないです。
また、最初に思い浮かんだテーマに沿って取材や構成を進めるうちに、自分の本当の心の動きに気づいて、後からテーマを変更することはよくあります。
私もTwitterやブログの文章を書く時には、後からテーマを変更することがあります。
最初に思い浮かんだテーマよりももっとふさわしいテーマが閃いたら、その心の動きに素直に従ってテーマを書き換えます。
そうすることで、自分自身が納得感のあるテーマで文章を書き進められるからです。
テーマ(ここでは特に、タイトル)を決める上で一番大事なのは、自分の心の動きや伝えたい気持ちを表すのに最もふさわしいものを選ぶことです。
そこで、最初に思い浮かんだテーマ(タイトル)はあくまで仮のもの、言わば暫定的なものであって、後から変更するのもOKというように柔軟に考えることをお勧めします。
せっかく文章を書いてみたいという素敵な気持ちが湧いてきたのですから、あまりガチガチに考えずに気楽に始めてみましょう。
その方が文章を楽しく書き続けることができます。
テーマは途中で変更するのも、最後に決め直すのも大いに有りです。
したがって、最初は仮のテーマで文章を書くプロセスを始めてみましょう。
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最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
今回の記事が、文章を書きたいのになかなか書き進められなくて悩んでいる方のお役に立てたなら嬉しいです。
次回は、文章を書き進めるプロセスの②取材についてご説明していきたいと思います。
文章の良し悪しは、取材によってどれだけ良い題材(文章のネタ)を集めてこられるかにかかっていると言っても過言ではありません。
取材を制する者は文章を制すると思っております。
これからも、論文指導講師の経験を生かして、文章の書き方や書く習慣についてお役立ちできるような記事を書いていきたいと思います。
共感してくださる方は応援して頂けますととてもありがたいです。
それでは、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
戦略マスター頼朝