20歳の抱負
つい先日20歳になったのですが、20歳の抱負は「もっとちゃんといろんなことをしっかり頑張る」です。
いろんなことをぎりぎりまで頑張らずに最後だけちょっとだけ頑張って、ぎりぎりまで頑張らずに最後だけちょっとだけ頑張ったなりの人生を歩んできました。部活しかり勉強しかり、学生の主たる活動を、全く頑張らないわけでもなく、それなりに色々頑張ったりもしましたが、全体的な総括としては「なんとなく」済ませてきました。私は自尊心が高いので、それについて不満を抱いたりもしていません。それは、部活を頑張って人生単位の功績にしている人や、勉強を頑張って有名な学校に行った人をみると、「ああすごいなあ、私ももっと頑張ってたらこんなふうになれたかな」と思ったりはしますが、「でも身の丈にあった生活と自尊心を保ててるなら十二分だよな」と半ば開き直りのような悟りを開き、そのツケが今まさに回ってきて、ケツを掘られそうになっているというわけです。
つまり、留年しそうだというわけです。詳細は省きますが、今の体感では60%くらいで留年します。大学入学と同時に大規模ウイルスがはやり、おかげでもともと期待できなかった友達づくりはカツオのテストくらい不出来な有様、昼休みはトイレで菓子パンを貪り食う始末、当然テストを助け合う仲間がいるはずもなく、孤独の中で時空の歪みに囚われる危機に迫られています。
大学生の留年しそう談よりもくだらないものはスカッとジャパンしかなく、こんな話をするつもりなんてまったくなかったのですが、現在の自分の状況を電子の海に放流し、私の生きた轍を残さずにはいられない、この行為はいわば生存本能であり、私は死ぬ直前のゴキブリであります。
もっとちゃんといろんなことをしっかり頑張る。そう、生きているだけで偉いとか、そんなたわけなことを言っている場合ではないのであります。もっとちゃんといろんなことをしっかり頑張る。それはとてもふんわりとしていて、目標にするにはあまりにも浮ついているでしょう。しかしながら私の現在の、ないしこれまでの状況をノイズキャンセルする言葉としてはこのフレーズがあまりにも適しているのです。なにとははっきりと言い難いけれど、なんとなくいろんなことを、もっとちゃんと頑張る、そういうことをしていくのが、大人なんだと思います。大人にならなければならない。就活だって、したくない無理〜というのは女が彼氏ほし〜というのと一緒です。そんなことを言って、内実までそのままでいるわけにはいかないのです。がんばります。
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