ムッタと桜の木🌸
こんにちは!
ロンです。
実は今日思い切り寝坊してしまいました😅
普段は6時台に起きていますが、今日は4時半に一度目が覚めて、そのタイミングでプラくるを出しに行ってきて、というのもプラくるの出し方は、リサイクル用のプラとペットボトルの2種類に分けて出す必要があるんですけど、プラくるの回収時間とペットボトルの回収時間が全く違ってて。
我が町の地域は、プラくるがめっちゃ早い時間なんですね。おそらく回収量がめっちゃ多いのが原因なんじゃないかな?と思います。
そんなわけで朝も早よから家中のプラくるやペットボトルを集めて、プラくる出しをしてきたわけなんですが、雨が降っていたこともあって、明るくなってきていたけれどとても寒くて。まだ病み上がりなので❤️🩹手短かにパパッと済ませてきました。
帰宅してから歯磨きと洗顔をしたものの、キッチンのシンクにたまった昨夜の食器達を洗う気にもならず、再度お布団へイン。
スマホの時計は5時ちょっと前でした。
えっと、今日は別にプラくるについてあれこれ書くつもりではなくて、寝坊したって話が随分と長くなってしまっただけです汗。
産寧坂の枝垂れ桜の倒木。
実は昨日、京都の清水寺に行く産寧坂の桜が倒れて、下敷きになった方がいらっしゃった。
そんな悲しいニュースを見ました。
僕も訪れたことのある場所ですし、本当に素敵な景色なので、あの枝垂れ桜が倒れてしまった?どんな風に倒れたのか?どの程度の倒れ方なのか?詳しいことはわかりませんが、いずれにしても、元通りになったとしてもかなりの年数が必要になると思われます。
桜の木の枝を落とす理由。
桜に限らずの話ですが、成長し過ぎた樹木の枝を落とす、いわゆる剪定という作業はどうしても必要になるそうです。
森林などの場合は、樹木が成長し過ぎることで森に太陽光が入らなくなることで森が死んでしまうのを避ける為に森林保護の為に人の手を入れてあげないといけません。
それとは別に公の公園や学校、役所、道路の並木などに植えられた樹木も定期的にお手入れをしてあげる必要があります。
それは、台風なども雨風が強かった際に、枝が折れて周囲に飛んでいき事故になるケースも少なくないという面と、落ち葉🍂の清掃作業などの簡便化という面など、さまざまな理由があります。
特に桜は今回の事故のように倒木してしまうと、人間がその下敷きになってしまうような事も起きたり、桜の木に付く害虫(主に毛虫など)を減らす必要があります。
ただ、桜の木は、年に一度の満開時の景観を楽しみにされている方も多く、なかなか枝を落とす作業もやりずらいというところでしょう。
そこにあった桜の木がひと晩で。
僕は愛犬を連れて決まったコースをお散歩するのが日課なのですが、桜の季節は特に、桜の開花状況を毎日チェックしたくて歩くコースを変えて毎年お散歩しています。
その桜のことを思い出すと今でも涙が出てきます。
それはまだ、ムッタがひとりっ子時代のことでした。
コースを変えるまでもなく、その桜の木はいつものお散歩コースに立っていてくれるので、特にその桜だけは本当に愛着がありました。
僕の済む家の裏側には特別養護老人ホームがあるのですが、僕らの家のある区画と老人ホームの区画の間に抜け道のような細い脇道がありました。その細道を通り抜けるのが定番お散歩コースになっていたので、いつものように桜の季節にその道を歩いていました。その木は、老人ホームの東側にある市営住宅の庭に一本だけ見事に咲く桜の木でした。
その木のあった市営住宅は、住人の数がだんだん少なくなり、次第に誰もいなくなり廃墟となってしまいました。いつしか取り壊しが決まり、庭や入り口にはロープが張り巡らされ人が入れないようになりました。ですが、解体工事がいつ行われるのか?については明示されないまま、かなりの月日がだったのです。
また桜の季節がやってきました。
その年も、その日も、その桜の木を見られるぞと意気揚々にお散歩に出かけました。
お天気も良くて、ムッタもご機嫌でした。
いつものコースを歩いて、いつもの道を曲がり、例の細道へとトコトコ歩いていきました。
ですが、、、
そこにあったはずのサクラの木は、影も形もなくなっていました。
そもそも、なぜそのサクラをそんなに好きで良く覚えているのか…。
それは、その木が古木で立派だったからだけではなく、ちょうどムッタが首を伸ばすと鼻先にお花咲いているくらいの高さのところに、木の幹から直接お花を咲かせてくれる木だったからなんです。
毎年のようにムッタはその自分の背丈と同じサクラちゃんと何やら親しげに会話をしていました。話すこと数分。。。ムッちゃん!そろそろ行こうか!という声をかけるまでずっとクンクン、クウクウとお話を続けるムッタ。ホントにこのお花が大好きなんだなぁというのがよくわかりました。そんなサクラだったので、その季節になる度に、ムッちゃん、またサクラさん咲いててくれたねー!って喜んでいたのです。
そのサクラちゃんはひと晩で居なくなってしまいました。
細道を進んでいくと、そこに広がった光景は見事なくらい何もない視界の開けた空き地でした。確かにその頃家に居ても、地鳴りというか地震?と思うほどの振動と騒音を感じていました。それは市営住宅を解体している工事の騒音だったのです。あれだけの建物を壊すのにたった一日とは。。。
毎年この細道で見られる幹から直接咲くサクラちゃんがもう居ない。
ムッタと僕は呆然としていました。
ムッちゃん。サクラさん、どうしちゃったのかな。
切られちゃってるよ。
古木の付け根から見事にバッサリと切った跡が生々しく残っていました。
そんな。。。あのかわいいサクラちゃん🌸が。
え?どうゆうこと?市営住宅は必要なくても、桜は残したっていいでしょ?
なんで桜まで切っちゃうわけ?え?なんで?
もうほとんどパニックでした!
頭の中が真っ白になりました。おそらくムッタも足を止めてしばらくその切られた株を見ていたので、何が起きたかわかっていたのだと思います。
頭の中には、ムッタとサクラちゃんが仲良く話している映像がずっとずっと流れていました。
自然と涙が頬を伝っていました。涙を拭うことすら忘れるくらい泣いていました。
きっと知らない人がその姿を見たら、あの人おかしいんじゃない?って思われてたかもしれません。それぐらいのショッキングな出来事でした。
ムッタと二人でうなだれて家への道をトボトボと本当に元気なく帰ったのを今でも思い出します。
いろんな事情があるのもわかります、でも。
取り壊しが決まった時点で先ず空き地にする。
その後の利用方法は追って決める。
市の考えとしては、おそらくそんな感じだと思います。
何に利用されるかわからない土地は更地にするのが基本だからです。
とはいえ、あんな立派な桜の木をあんな惨いカタチで切り刻まなくても良かったんじゃないか。おそらく桜を残すという選択肢もあったと思うのですが、思っていたより古木だったと思うんです。古いから故に、もうこの桜は残したって意味ないか。というくらいの感じだったと思います。本当のところはわかりません。
サクラちゃんを切った業者さん、空き地にした業者さん、市の担当者。誰かが何かのタイミングで判断されたのでしょう。
「あの桜の木どうします?」
「ああ、あれは古いし、残しても手入れに困るんで切っちゃいましょう!」
そんな会話がされたのは容易に想像できます。
老人ホームの隣にある公民館の桜の幹も。
老人ホームの並びには地域の公民館があって、そこの駐車場には桜の木が何本も見事に咲いていました。
ですが、その桜も昨年の台風で一部の枝が折れてしまい危険だということで、かなり枝を落とされてしまい、それまでの見事な桜の名所的な風情は見る影もなくなってしまいました。
当たり前は決して当たり前じゃないということ。
日本人は特に春を迎える季節に桜の花、お花見🌸をイメージする方が多いと思いますし、それを楽しみにされている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
桜の名所と言われている場所は、日本全国に約1100ヶ所以上と言われています(2023年3月、ウェザーニュースのサクラchより)。
今日のお話は、そんな有名な桜の名所の桜ではありませんし、単なる近所の古木の桜がある事象的に邪魔になって切られたっていうだけのお話なんです。
だけど、本当に受け入れられないくらいのショックでした。何か古くからの友を亡くしたような感覚でした。
なんでも話を聞いてくれて、いつも隣にいて、何気ない時間を過ごす友。当たり前にいるいつもの友のような。
そんな存在もやはり当たり前ではないということですね。
当然ですが、あのサクラちゃんを管理してくれていた方がいらっしゃったことでしょう。そのおかげで僕らは毎年会うことが出来ていた。
それって、本当に当たり前じゃないことなんだと思います。世の中に当たり前の事なんてないのだと。
だから、今目の前にある素敵な景色だったり、隣にいる人だったり、自分が置かれている環境だったり、そんなすべての前提は有り難い前提なのだと思われるのです。
忘れないよ、サクラちゃん。
今日も長文にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました😊
それではまた次回お会いしましょう!
👋👋👋