「無観客」ではなく「無観客席」。座席の枠から解放されたらどこから試合を観る?
「無観客」と銘打ってはいるが目の前に観客がいないだけで、配信先には観客はいるのであれば、「ノーシート(無観客席)テック」と呼んだほうがいいのではないだろうか。
興行的に「ノーシート」が成立するならば、最初から観客席のないグラウンドでもよいということになり、施設への設備投資(というか土地の確保)がずいぶん楽になる。駐車場もいらないしね。
さて観客席はグラウンドの周り、という制限が取っ払われたとき、じゃあどこから観戦したいだろうか? まず思いつくのは選手目線(グラウンドレベル)、これは同じスポーツの経験者は楽しめると思う。次に俯瞰(鳥の目)で見たい人もいるのではないか。真上から一試合を通して見たら新たな発見もありそうである。好みの選手をずっと追いかけたい(アイドルファン)というニーズもあるかもしれない。もっと言えば、打球音などをBGM的に流していたい(見なくていい)という物好きもいるかも。
自分みたいな飽きっぽい人間は、野球なら1回ごとに移動してみるとかするかも。前に鈴鹿にF1を観に行ったときは、自由席チケットだったのでサーキット内をあちらこちらに動き回って雰囲気を楽しんだ。