本当に好きなものって、実は片手で数えられるくらいしかないのかも。 part.1
少しずつ終わりが見えてきた30代。そして近づいてくる40歳。
40歳までに一度棚卸しをしたい、
というのもnoteを書く理由の一つ。
これからをどう生きたいかを考えたときに、1番の問題は
「10代から続けていた音楽活動にどう決着をつけるか。」だった。
19歳でボイストレーニングに通い始め、
オーディションを受けたり、人前で歌ったりした。
途中でオリジナル曲がないと選考に通過できない、
そもそもカラオケだとライブハウスでライブができないと知り、
弾き語り(ピアノ・ギター)に挑戦し作詞作曲、DTM(パソコンで楽曲制作をすること)でアレンジを勉強した。
ただ途中で気づいてしまった。
弾き語りも、作詞作曲も、アレンジも、私にとってはただの「手段」でしかなかったことを。
そりゃ、他人から褒めてもらえたり自分でも成長を感じたりする瞬間はうれしいよ?
でも、好きじゃなかった。
「上手くなりたい。」それだけしか考えてなかった。
30代を迎え、20代よりも上達はしたものの、現実をだいぶ理解するようになった。
そして音楽活動以外にも充実した日々や幸せは
案外身近にあるものだと気づき、
「夢が叶わなくても、音楽をやらなくなっても、楽しいことはたくさんあるんだなぁ。」と感じられるようになった。
ただ特に表立った活動はしていなかったが、ボイストレーニングには通い続けていた。
練習は全然していないし、曲作りなんて久しくやってないけど、ちゃんと予約は取って通っていた。
そう、辞めると言えなかったから、ここまで来てしまった。
ボイストレーニングに通い続ける意味なんて、もはやないんじゃないかと思った。
決して安くはない月謝。
月謝で払っているお金を他のことに使ったら、もっと視野も広がるし自分にとってもいいのでは?
何よりもっと突き詰めて音楽をやりたいという気持ちがない。
これが3ヶ月、半年で明らかに効果が出るものであれば、
例えば新しい機材を買ったり、もっと深く楽曲制作の勉強をしたりという気持ちになるかもしれない。
この「〜かもしれない」だけで、音楽活動に賭けるという気持ちはなかった。
いつかがはっきりわからない状態で続けることほどしんどいものはない。
もうやめる一択でしょ。
・・・思いのほか長くなったので、今回は前後編に分けます。
なかなか本質に辿り着かないけど、しばしお待ちを。