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インター育ちの底力を感じた一年

2024年は、インター育ちの底力を感じた1年であった。
普段はインター育ちのマイナス面を感じることの方が多いのだが、今年はインター育ち(というかIB(国際バカロレア)プログラム)の効果を実感することができた。


適応能力が高い

2024年より私が正社員として外資系企業で働き始めたため、自分でスケジュールをコントロールすることが難しくなった。今までは日帰りか1泊程度の出張しか行った事がなく、出張の時期も学校が休みの期間(みーちゃんを実家に預けられる時期)に限定していた。ところが、会社員となると当然のことながら時期に関係なく出張要請が入る。その結果、初めてみーちゃんと夫を残して一週間出張にも行った。私の働き方が変わったにも関わらず、みーちゃんは相変わらず自分のペースを崩さずに日々を過ごしている。

インターでは、生徒の出入りが激しいため各学期に新しい生徒が入ったり、仲が良かったお友達が母国へ帰ったりの繰り返しなのだが、全く動じることなく環境に馴染んでいる。仲の良いお友達とは、Zoomなど通して交流を続けている。新しく入ってきた子とは言語や文化の違いをすんなりと受け入れて(場合によっては、Google翻訳などを使いながらコミュニケーションを取り)いつの間にか仲良くなっている。

単独で海外に行く

2024年、みーちゃんは単独で海外に2度も行った。昨年度より学校のDebateチームに入っているのだが、今年は初めてWorld Scholar's Cup (略称:WSC)大会に参加した。Debateチームは、Junior League (中学生チーム)とSenior League(高校生チーム)に分かれているのだが今回は高校生チームの人数が足らず急遽高校生チームに参加することになった。国内大会で上位に入賞すると、世界大会に参加する権利が付与され、世界大会で上位に入ると、米国Yale大学で開催されるチャンピオン大会に参加する事ができる。5月に行われた国内戦、9月にタイで実施された世界大会、そして米国で行われたチャンピオン大会、まで全て参加した。生まれて初めて訪れた国で、たいして仲良くもない高校生とホテルで部屋を共有し、大会に出場するのは不安ではないのだろうか・・・と親としてはかなり心配したのだが杞憂に終わった。コーチが送ってくれた動画・写真の中では弾けるような笑顔で笑っていた。得意のWritingでは、いくつかメダルも貰った。中学生として(というか最年少)で参加したにも関わらず、本人は劣等感を感じることなく自分の満足するパフォーマンスが発揮できたことは大きな成長だと感じる。家族での海外旅行はしばらくお預けになりそうだが、今後もみーちゃんの課外活動へ投資するためシコシコと働こうと思った。

共通言語(英語)を使える強み

世界で英語を話す人の数は約14億5600万人、日本語を母語とする人の数は約1億2,500万人である。英語を使える強みとは、市場が10倍以上にも広がる事=自分が勝負できる市場が圧倒的に広がる事である。市場が広がると多様な視点から評価してもらうことが可能となる。みーちゃんは、日本の義務教育では評価されにくいタイプだ。自分で物事を決めなければ気が済まない性格で、他人の言われた通りに行動することが苦手である。行動もノロノロとマイペースで、見ていてイライラする。尚且つ頑固であり自分なりのロジックを持っており、こちらの思うように誘導することができない。日本式教育では、間違いなく落第生か私のように問題児扱いされるであろう。
しかし、米国人のDebateコーチによると主体性があり、どのチームメイトとも円滑にコミュニケーションが取れるから高校生チームメンバーと海外に行っても大丈夫だと説得された。インド人の理科の先生からは、プレゼンテーション能力が高く、自己管理能力もあると褒めてもらった。
「日本の常識は世界の非常識」とも言われているように、国や文化が異なれば評価される基準も異なる。自分の能力を最大限に評価して貰える場所を見つければ、そしてその場所を国内に限定する事なく海外にも広げるこができれば自分を売り込むことができる市場を将来開拓できるのではないだろうか。


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