推し(五条悟)の死と向き合ってみた【初投稿】
推しの死
記念すべきnote初投稿がこんな重い(私にとっては)内容でいいのだろうかと思ったし、推しの死という文字を打ったところで心が折れそうになったが、いつか書きたかったテーマなので書くことにした。
私の推しは『呪術廻戦』の人気キャラクターである五条悟である。(以下五条さん)
私が呪術廻戦と五条さんにハマったのが大学1年生の12月、コロナ真っ盛りの時だった。漫画好きな兄に、「五条悟かっこいいよ」と一言言われ、コロナ禍で漫画にハマり始めた私はすぐに検索し、まんまと一目惚れしたわけだ。
そこから漫画・アニメを追い、2次創作も何かの拍子で見るようになった。
魅力的なキャラが多い中、私は五条さんがダントツで好きで、どのくらい好きかというと、2次創作で五条さんと女性が絡んでいる描写があったりするとそれに対して嫉妬したり、病むぐらい(これがガチ恋かと言われるとそうかもしれないけど自分と結ばれるいわゆる夢小説も拒否気味だから私は面倒くさい…)
そんな私に訪れた突然の絶望。五条さんの死。
その話が載っているジャンプが発売された時、私はスペインに留学しており、語学学校で休み時間を過ごしていた。
突然日本にいる友達からLINEで「やばい、呪術廻戦見て。私の口からは言えない」とラインがきた。その時点で嫌な予感がした。そして本編を読んだ時、リアルに一瞬時が止まった。心臓がドクドクと嫌な音を立てた。
その後の授業は身に入らず、家に帰っても何も考えられずボーッとしていた。そこから2週間くらいその調子だったと思う。(留学中に何してんだって話だけど…苦笑)しかし、友達や兄に話を聞いてもらったり、Xで私と同じように憤りを感じている方の投稿を見たりなどし、道を歩いている時に思い出して泣いたりしながらも、1、2ヶ月経つ頃には結構立ち直っていた。
しかし今年の9月30日、呪術廻戦が6年半にわたる連載を終えた。最終話を読んだ私の最初の感想は「ああ、本当に五条さんは死んだんだ」である。復活説が何度も囁かれたため、私は最終話まで心のどこかで五条さんは生き返るのではないかと期待していた。そしてその希望も最終話で途絶えた。Xでみんなが芥見先生や呪術廻戦に感謝の意を述べている中、私は素直に物語の結末を喜ぶことができなかった。
強く聡い仲間を育て、最後は宿儺という自分の全力が出せる相手と戦うことができ親友と再会を果たすことができたから良いじゃないかという意見も分かる。実際本人がそう思っている描写や言動もある。悔いがないって言ってるし。だが、私にとっては、五条さんにとっては死が救いだったということがすごく辛い。
空港は言わずもがな、死んでから描写された「追いつかなきゃ」「五条悟なんかどーでもよくない?」など、生徒たちと壁を作ったり、死ぬつもりじゃんみたいな発言見ると五条さんにとっては本当に青春時代が全てだったんだなって。実際そうなんだろうけど。でも私は五条さんに未来を見て欲しかった。虎杖たち強く聡い仲間と新しい呪術界を築き上げて欲しかった。私にはあなたが必要だった。
今でも朝起きて1番に五条さんの心情を考えて絶望的な朝を迎えることも少なくないし、仕事中に死亡した時の光景や最終話の五条さんを思い出して喪失感・虚無感に襲われることもある。
しかしながら、呪術廻戦が私の生活を豊かにしてくれたことは間違いない。しばらくは引きずるだろうが、いつか作品の結末を心から受け入れられることを願っている。