経済の勉強は何から始めるべきなのか?
経済学に興味を持ち、インターネットでいろいろ経済の情報を探したり、本を読んだりするようになって半年が過ぎた。もともと全く経済学に興味のなかった自分の経済学に関する勉強は、下の二つの疑問から始まった。
「日本国の借金が増え続けるとどの段階で日本は財政破綻するのか」
「日本国が財政破綻すると何が起こるのか」
経済学の勉強の仕方についておすすめなのは、シンプルな疑問から始めることだ。気になったニュースについてちょっと調べてみることなどはとってもいいと思う。Youtubeでも簡単な本でもなんでもいい。
間違っても「基礎からみっちり勉強しよう」と思ってマクロ経済学の本などを手にとってはいけない。それはもっとも挫折しやすい勉強方法といえるだろう。
マクロ経済学の教科書から始めることを薦めない理由
まず、数式が多く読みにくい。マクロ経済学は一見目的のわからない法則や数式が多く、この数式を勉強することによって何がわかるようになるのか、という目的を見失いやすい学問だと思う。
また、金融政策に重きを置いているが、個人的には一般人が経済学を勉強する際に、金融政策から勉強するということがそもそも疑問だ。金融政策はあくまでも経済政策の一部分に過ぎないと思っているので、ここからはじめると全体像を見失いやすい。経済学者には金融学者が多いのだが、金融学者の書いている本は個人的にはあまり面白いと思えなかった。「そもそもの前提が間違ってるんじゃね」「枝葉末節にとらわれすぎでは」という感想をもつものがほとんどだった。学問のための学問、という印象だ。学者ではない一般人で経済に関心のある人は、金融経済よりも実体経済に関心がある人が多いだろう。金融について学ぶのは実体経済を学んだ後でも遅くはない。
あと、実用性がかなり疑問だ。金融政策に重きを置いているのだが、金利の考え方などは、現在のほぼ極限まで0%に近づいている状況で、はたして有用なのか疑問だ。もはやアベノミクスではとりうる金融政策は残っていないとまで言われている。また、多くの会社が海外に生産拠点を持ち、海外でビジネスを行っている状況で、マクロ経済の貿易収支の考え方が有用かも疑問だろう。世の中の経済ニュースを理解する、という観点からはマクロ経済の勉強からはじめるというのは決して効率的な勉強方法ではないだろう。