見出し画像

お母ちゃん🇧🇪ベルギーでゼロからフランス語|B2はStromae・Netflix・本と楽しく[5年〜]

あらやだ。しばらくお留守にしていたら、4ヶ月ぶりのnoteとなっちゃいました。

さて、ちょっと遡りますが、フランス語の(DELF)B2を受ける前後は、ちょっと真面目に勉強しなくちゃね、なんて思っていたはずでしたが、案の定そんな気持ちはすぐに薄れてしまい、お母ちゃんのフランス語自習は「楽しく楽ちん興味のおもむくままに」な方へと向かうばかりでございました。

そもそもフランス語を学び始めた理由は、3人の子供達が通うベルギーのフランス語現地校周りの「あれこれ」をどうにかせねばならなかったから。

ブリュッセルはとても国際色豊かな街で、周りからは常に「こどもを現地校に通わせるのならば、親もB2は到達しよう」と聞いていましたが、なるほど、B2まで辿り着くと、学校との連絡も、個人面談も、各種説明会や書類も、大抵どうにかなるようになってきました。あんなにちんぷんかんぷんだったのに。

お母ちゃんのフランス語
ゼロからB2まで1110時間

特にゼロA1からB2までは、語学学校というペースメーカーと共に学んでおいてよかったと心底思います。でもB2からは、語学学校で学ぶ内容よりも、どれだけ教室の外でフランス語に触れているか、どれだけ実際に使っているか。そこが上達の肝であることをしみじみと感じました。

B2後半からは、先生が教えてくれることも、教室から学びとることも、どんどん少なくなっていきます。今思い返せば、B2の最大の目的は、自分でフランス語に触れて吸収していく独立した学習者になることでした。C1は更にそんな感じ。

前置きが長くなりましたが、このB2到達に向かう道のりで、フランス語学習を楽しく豊かにしてくれた音楽・動画・本などをメモしておきたいと思います。

毎日の台所仕事はStromaeといっしょに

完全に個人的な趣味ですが、B1の時点で聴いた時は響かなかったベルギー人ミュージシャンのStromaeが、B2前後から大好きになりました。彼の独自な世界観がたまらなく、日本人のお母ちゃんが台所でジュワジュワと唐揚げを揚げながら、Stromaeを聴いて、踊って、(カタコト音痴で)歌っているわけです。音楽だから飽きないのでほぼ毎日。

☝︎演奏家の1人にはYoshi Masudaさんという日仏ハーフの方も。また、ひとつのインタビューで、Stromaeは影響を受けたミュージシャンとして奄美民謡歌手の朝崎郁恵さんのお名前を出していました。

☟青い鳥はTwitter。ずいぶんと前の2015年にこの曲を出していたStromae。たぶん問題作だけど、そこがいい。

フランス語圏コンテンツをひたすら仕向けてくれる先生たち

ベルギーのテレビでも見れるArte(フランスとドイツの共同出資のテレビ局)のドキュメンタリーは映像が美しく興味深いものが多いのですが、YouTubeで手軽に見れる短い動画もB2フランス語学習に楽しい。

もう「教材」はあまり必要なく、内容が総じて難しすぎないフランス語圏のものを「そのまんま見る」ことです。

それに気付いたのが、B2始めに語学学校の先生がリスニング&ディスカッションのお題として選んでくれたこのエルメスのスカーフについての動画。こうして、学習している言語で新しい文化を学ぶ楽しみを、先生たちがどんどん感じさせてくれます。

ヘルメスのスカーフについて5分動画

動画にまつわるQ&A

在宅勤務についてのLe Mondeの8分動画

こちらも語学学校の先生が「在宅勤務」についてディスカッションをするための切り口として使った動画。こちらはフランスを代表する新聞社Le Mondeのもの。きっかけがないと、難しそうでなかなか手をつけない媒体であっても、そのまま見る習慣をつけるために、先生方はセンスが光るコンテンツを使って仕向けてきます。

B2の語学学校は、こうしてフツーに本物のフランス語に触れて、独立した学習者になるために「仕向けてくれる」場でした。

家では時々Netflix

あとは、お家でStromaeを聴く以外に、ネトフリも見てました。有名シェフの話と、パリで不動産会社を営む家族の話。お料理とフランスの不動産事情、どちらも興味があるので、わかりやすくて面白かった。

読んだ本はこれ☟

☝︎語学学校の宿題で読んだ本。まずは序盤にこれを読みました。インドとイタリアとカナダに生きる3人の女性の物語。とても読みやすい。フランス語の現地校に通う中学生の息子も学校の課題で読んでいたので、ある程度話題の本のよう。

☝︎こちらも語学学校の宿題。老いたマダムローザは元娼婦のユダヤ人で、生活のために娼婦のこどもたちを自宅で預かっている。孤児となったアラブ人少年のモモもマダムローザの家に暮らし初めて、老いたマダムローザを支えていくお話。本を読んだ後に、Netflixで映画も見てみました。

☝︎これは興味があって自分で選んで読んだ本。著者はフランスの名門家育ち。義父の性的虐待疑惑について取り上げ、フランス国内外で注目を集め、家族の名声や社会的地位について議論を巻き起こした暴露本。

所感

ブリュッセルの語学学校の先生たちの指導は十人十色でしたが、どの先生も「コミュニケートできるようになること」「使えるようになること」が語学指導の大前提としている。もしかすると、今も伸び悩む日本の英語教育を担う文科省のみなさまも、アメリカやイギリスなど英語圏ばかりに目を向けずに、外国語習得の経験値が高く、語学に強い国へ出向いてA1からC1までの授業を一通り受けてみると、実用的なヒントが得られるのではないかな〜と思う。いや、やっぱり官僚のみなさまではなくて、若い英語の先生たちにこういう経験を得てほしいと思う。

とはいいつつも、わたくしのフランス語はまだカタコトに毛が生えたくらい。それでもどうにかなるようになってきたので、あとは楽しくいこうじゃないか♪と思います✌︎('ω')✌︎

おまけの一枚:12月からスーパーで見かける里芋。コスタリカ産。お出汁で煮ていただき美味しかった♡

いいなと思ったら応援しよう!