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ネガティブ思考ができる人が一番ポジティブな理由

「ポジティブに考えよう!」
「前向きでいることが大事!」

そんな言葉を、私たちはあまりにも簡単に信じすぎているのかもしれない。

かつての私もそうだった。ポジティブでいようと意識して、前向きな言葉を選び、楽しいことに目を向けていれば、なんとなくポジティブになった気がしていた。でも、ある日気づいたのだ。

「あれ? これって本当にポジティブなの?」

ポジティブを続けようとすればするほど、なぜか違和感が増していく。うまくいかないことがあっても「大丈夫、大丈夫!」と自分に言い聞かせる。でも、その「大丈夫」がまったく心に響かない。

そう、ポジティブ思考が機能しなくなる瞬間が訪れたのだ。


ポジティブ思考が効かなくなる理由

理由はシンプルだった。

  • 「本当はこう思ってる」

  • 「本当はここが不安」

  • 「本当はここが苦しい」

そんな 本音を無視し続けていたから だった。

「ポジティブでいなきゃ」「ネガティブはダメなもの」—— そんな考え方が強すぎて、心の奥底にある本当の気持ちにフタをしていた。でも、よく考えてみてほしい。「ポジティブでいようとすること」って、そもそも無理している時点で、もうポジティブじゃなくない?

確かに、今の時代は「ポジティブが正義!」みたいな風潮がある。SNSを開けば、「成功する人はポジティブな人!」「ネガティブな考え方はやめよう!」といった言葉が溢れている。

でも、どれだけポジティブになろうとしても、心のどこかに不安や苦しさがあるなら、そのギャップは埋まらない。むしろ、無理に前向きでいようとするほど、心の中では違和感が膨らみ続ける。そして最終的には、ポジティブどころか、何も感じられなくなる。


「ネガティブを拾いに行くこと」が、本当のポジティブに繋がる

だからこそ、私はこう言いたい。

「ポジティブになるために、まずネガティブを拾いに行こう」

普通なら、ネガティブは「捨てるべきもの」「考えないほうがいいもの」だと思われがちだ。でも、実はそれが逆なんじゃないか?

「なぜポジティブになれないのか?」

その答えは、自分の中にあるネガティブな部分を見つめることでしか得られない。

「ネガティブを見たくない」「向き合うのが怖い」って思う人もいるかもしれない。でも、考えてみてほしい。本当に怖いのは、ネガティブを直視することじゃなくて、それを無視し続けて、いつか心が壊れることじゃない?

ネガティブな気持ちは、ただの「問題」ではなく、本当の自分を知るためのサイン だ。だからこそ、それを拾いに行くことで初めて、自分がどんなことに不安を感じ、何に傷つき、何が嫌だったのかがわかる。


ネガティブを受け入れた先に、本当のポジティブがある

「ポジティブでいることが難しい」
「なんだか最近、前向きになれない」

そんなふうに感じているなら、無理にポジティブになろうとしなくていい。むしろ、「ポジティブになれない理由」 をじっくり探してみてほしい。

  • 「本当は何が不安なのか?」

  • 「何に傷ついているのか?」

  • 「何が嫌だったのか?」

そこに目を向けることができたとき、不思議と気持ちが軽くなっていることに気づくはずだ。ポジティブになろうと「頑張る」のではなく、自然とポジティブになれるタイミングがくる。

だからこそ、私は断言する。

本当のポジティブは、ネガティブをしっかり見つめられる人にこそ宿る。

ポジティブでいようと頑張るの、もうやめてもいいんじゃない?

With love,
Romi

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