絶妙なアシストや気持ちのケア・・・不登校のお家の人が日常的にしていることがすごすぎる
こんにちは!麦原です。
10月も半ばを過ぎ、秋めいてきました。
私は冬に開室予定の「むぎわら塾」の説明会が始まり、入塾を検討してくださっているお家の人たちとお話したり文章でのやりとりをしたりする時間が増えています。
その中で感じることは
不登校のお家の人のアンテナと高さと、わが子の教育への想いです。
学校に行けば、教室で1時間目から6時間目まで用意された授業があります。積極的に児童生徒主体での活動が重要視されていますが
ほとんどの小中学校では、先生(学校)が決めた時間割にそって、クラスごとに学習していくスタイルだと思います。
言い方が悪いかもしれませんが
「学校に行って、教室に居さえすれば・・・学習の機会が与えられている」状態が確保されるわけです。どんなにやる気がなくても、受動的でも、教室にいれば先生がやってきて黒板に何か書いて教えてもらえるということです。
でもお家で過ごしている子どもたちは、そうはいきません。
本人が「学びたい」もしくは「学ばなければ」という気持ちを持ったり、お家の人が絶妙なアシストで学習する機会を作らなければ
なかなか学習する環境に身を置くことが難しい状況です。
不登校の子どもやお家の人の支援をするお仕事を初めて約7ヶ月。その中で実感したのは
「不登校の子のお家での学習は、お家の人のコーディネートによって成り立っている」ということです。
基礎的な学習を進めること、家族以外とのコミュニケーションで対人的なスキル(ソーシャルスキルなど)を学ぶこと、同世代との関わりで達成感を味わうこと、季節行事や旅行などでさまざまな体験を積むこと・・・
すこやかな成長に必要なさまざまな学びの要素を、おうちにいながらも確保し、その子に合わせてカスタマイズしていく・・・
フリースクールや習い事、通信教育、オンラインの家庭教師などを組み合わせてその子のカリキュラムを作っていくのは本当に大変な作業だと思います。さらに、それらにはお金がかかります。学校に通っていればかからない費用がかかってきます。
その子の気持ちの状態を第一に考えメンタルのケアに重きをおきつつ・・・時期が来たら学習へのチャレンジを、と思っている方も多くいらっしゃると感じています。
・・・お家の人、すごすぎませんか?
本当にすごいです。
そんなお家の人に「自分時間を確保して・・・」とか「親としてでない自分でリラックスするように」などのアドバイスは
簡単にはできないと思います。
そんなお家の人たちが、「あったらいいな」のサポートを考えたいと私は思っています。
たとえば、学習のでこぼこが気になるお子さんの場合は
学習する学年にこだわらずに、単元をさかのぼって学習するようにしたり
家族以外とのコミュニケーションの機会が不足していると感じる場合は
さまざまなテーマでおしゃべりしたりゲームを考えたり・・・
お家の人が、大切なお子さんの「学習」を組み立てる時に
相談役として伴走できたらいいなと言う思いもあり、個人塾の開室に至りました。
今日も、この時間
お家で過ごしている子どもたちが
少しでも軽く明るい気持ちで過ごせますように・・・
読んでくださってありがとうございました。
麦原ひろみ