先生も学校休みたい
三連休真っ只中の公園は、子ども連れでにぎやかでした。
息子と娘とたくさん遊んで、景色のいいベンチでちょっと休憩。
すると隣のベンチから
「あと何日で学校〜?‥あ〜月曜日休みたい」
との声。
連休が続いて欲しい子どもと、それをなだめるお母さん。
その2人を見ていたら、教員時代にあったことをふと思い出しました。
五月雨登校だった子との会話
担任していた不登校気味の子。
小学4年生でした。
お家の都合もあり、毎日登校するのが難しい状況。朝の会を他の先生にお願いして、お家までお迎えに行ったことも何度もありました。
五月雨登校のため、授業もとびとびになっていました。
そこで、ときどき休み時間に分からないところを個別に教えていました。
他の子がいると口数の少ない子でしたが、
2人になるとポツリポツリと色々な話をしてくれました。
「毎日学校に来た方がいいって分かってるんだけど、朝になると
今日は、いっか〜って思っちゃうから」
ある日,その子が話してくれたことです。
私は思いました。
「わ、わかる〜!!」
その気持ちすごくわかりました。
生活のあらゆること(早寝早起きとか、ダイエットとか、読書とか‥)で、私のあるあるそのものでした。
めちゃくちゃ共感したので、私も思わず
「それすごくわかる。先生も朝
今日は行きたくないなぁって思う日よくあるよ。」
と言いました。
先生も学校休みたいときある‥
担任している子に「学校行きたくない」なんて言っていいのか?とも思いましたが
本音を話してくれているような雰囲気のその子に、建前の教師らしいアドバイスはしたくなくて
私も本当の気持ちを言いました。
するとその子は
「えっ!先生もそうなんだ‥」
とえんぴつを持つ手を止めてこちらを見ました。長く伸びた前髪の中で、目をまんまるにしています。
「うん。そうだよ。仕事は好きだし、クラスのみんなも大好きだけど
学校お休みしたい日もあるよ。
子どもの頃は、日曜日の夕方になるとメソメソしていたなぁ。」
そういうとその子は
「先生もそうだったんだぁ‥」
と、何度か言っていました。
本音を交換できたその後
その後も、その子は変わらず五月雨登校でした。でも一つ変わったことがあります。
それは、休むときに連絡をくれるようになったことです。
お家の人がしてくれることももちろんありましたが、本人から
「今日はお休みします。」と電話をくれることが増えました。
心と体の調子がいい時には「今日はドリルの何ページをやってみてね。」とか伝えられました。でも基本的には「わかりました。連絡ありがとう。無理しないでね。」と返していました。
ある日、その子が休み連絡の電話で
「先生も、無理しないでね。」
と言ってくれたのがなんだかすごく嬉しかったです。
学校休みたいなぁ〜という本音を交換したことで、なんだか心の距離が近づいたような気がしました。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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