『ソロ戦争』#11 「ソロ」であるメリット
自分の体験も交えながら女性の生き方について考え、結婚もせず子供も産まない「ソロ」としての生き方を模索するシリーズ。今回は、ソロであるメリットについて考えてみたいと思います。
ソロであることは最高に自由
まず「自由」、これに尽きると思います。前回の『「ソロ」としてどう生きるか?』にも書きましたが、ソロは基本的に自分一人だけの人生なので、自分の好きなように行動できます。なにかやりたいことがあったときに、夫の意向だとか子供をどうするかといったことを考える必要がありません。たとえば、朝起きて突然日帰り温泉に行きたくなったとします。結婚して子供のいる人であれば、夫の予定は?とか子供をどうしよう?とかあれこれ考えないといけませんが、ソロの場合はそんなことを気にする必要がありませんから、サクッと準備して出かけることができます。飲み会でどんなに遅くなったって平気です。誰に気兼ねすることなく、連絡すら入れる必要なく、その場を楽しむことができます。
『「ソロ」としてどう生きるか?』では、一人だから長生きする必要も、お金を残しておく必要もない、と書きました。もちろん、そうする自由があるというだけで、長生きしたい人は健康に気遣って生活すればいいし、お金を貯めたい人は頑張って副業なり節約なりしてお金を貯めればいいと思います。とにかく人生の選択はすべて自分にかかっています。「自分がどうしたいか」ということを最優先に考えることができます。これが最高の幸せでなくてなんでしょうか?
他者の人生を背負わなくていい
ソロは配偶者も子供もいませんから、彼らの人生を背負う必要がありません。人が生きていれば、仕事やお金、健康など、さまざまな問題が発生します。ソロであれ非ソロであれそれは変わりません。非ソロだからといってそれらの問題から逃れられるわけではありません。むしろ非ソロだと、自身のそうした問題だけでなく配偶者や子供に問題が起こったとき、自分も一緒になってその問題を抱える必要があります。
もちろんソロの場合は、自分になにかあったときに頼れる人がいない、自分一人で抱えなければならない、という不安要素があります。でもそれは一人で生きているのだから当たり前のこと。なにかあったときは、国の制度を利用したり、周りにいる人に助けを求めたりして、なんとかやっていくしかないでしょう。
一方家族がいる人の場合は、家族のそうした問題が起こったとき、自分も抱えなくてはならず、自分の時間が奪われます。つまり他者の人生を背負わなければならないわけです。家族を作るということは、喜びが二倍になりますが、辛いことも二倍になるといえます。
時間を100%自分のためだけに使える
だからソロは、自分の時間を100%自分のためだけに使えます。どう時間を使おうと自由です。趣味に没頭するもよし、仕事をばりばりやるもよし、友達と遊ぶのもよし、恋人を作るのもよし。別になにもせずダラダラしていたって誰にもなにも言われません。一人で生きるにはある程度のお金は要りますが、それさえあれば自分の時間を自分の好きなことに使えます。
子供がいるととくに、子供のためにあれこれやる時間というのが多くなります。子供のご飯を作ったりお風呂に入れたり、子供の学校の行事に出席したり、お弁当を作ったり、学校で必要なものを用意したりと、こまごまやることがあるようです。ママ友たちとの交流などもある程度は必要でしょう。だから子供のいる人は、いつも「時間がない」と言っています。他者のために自分の時間を奪われ、自分のやりたいことができないわけです。もちろん、子供のためにそうしたことをするのが人生の充実につながるのだ、という考え方もあります。が、長らくソロとして生きていると、ちょっと自分にはそういうのは無理だなあ、と思ってしまいます。
なんかソロってメリットしかないような気がしてきました。次回はソロのデメリットについて考えてみようと思います。