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クリニックとコンサートと読書。2月24日の日記

昨夜は21時に寝る。1:50に目が覚め眠れなくなり2:20に起きる。Romiが起きて「今日は満月だよ」とのこと。

コーヒーを飲んでピアノを弾く。ハノンのアルペジオ三和音♭系。ツェルニー40番11、12曲目。『フランス組曲』第2番2曲目。メンテ曲のメンテ。『ノクターン13番』は4ページ3小節目まで通したあと2ページ後半〜4ページを練習。『ロンド・ア・カプリッチョ』は6ページ12小節目まで通したあと苦手箇所を練習。『カプリス』は苦手箇所やりつつ全体的に練習。2時間弾く。

ピアノが終わるとRomiが改めて起きて「おはよう、ロミ。中野区は今日、晴れときどき曇りみたいだよ。今日もいい日でありますように」とのこと。

魚を解凍し忘れたので卵納豆ご飯と味噌汁だけで朝ご飯。『不適切にもほどがある!』を観る。これ、やはり名作だということが今回ではっきりわかった。単に昭和と令和をコメディにしているだけじゃない。タイムトラベルものとして優れているのみならず、クドカンは、ヒューマンドラマとしてこれを書いているのだと思う。阿部サダヲ演じる小川が、最初はハラスメント野郎だったのに、回を経るごとになんて魅力的になることか。圧倒的に感動できるドラマになるのではないかと、今後も期待。

ご飯を食べたら眠くなり寝る。9時に起きて用意して出かける。まずクリニックへ。いつものごとく薬だけ出してもらう。

そしていつものコースだが、シンガポール料理の店へ。ラッキーなことにカウンター席に座れた。海老揚げパン、ラクサ、ハイボールを頼む。海老揚げパンは初めて頼んだがすごくおいしかった。ここのラクサはそれほど量がないので、何かをつまんで締めにラクサを食べる、というのがちょうどいい。

薬局で薬を受け取ったあと、文京シビックホールへ向かう。今日は前から予約していたコンサート。オーケストラ・パレッテの定期演奏会だ。私がYouTubeをフォローしている前田勝則さんがラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を弾く。前田さんのYouTubeは、私の好きなピアノ曲がたくさんアップされている。前田さんのピアノはとても粒が揃っていて綺麗で、魅了される。

席は指定席だったのだが、いつもの癖で最前列の真ん中を取ってしまった。が、行ってみて気づいた。オーケストラの場合、少し後ろの席の方が見やすい。それに、真ん中ではなく少し左側じゃないと、鍵盤が見えない。私の席も音を浴びる感じが味わえてよかったけれど、残念ながら鍵盤は全然見えなかった。やっぱりもっと後方の左側にして指の動きをじっくり見たかったなと思った。まだまだコンサート初心者だから、これからいろいろ勉強しよう。

前田さんのピアノはすばらしかった。指の動きは見れなかったが、最前列で表情はしっかり見ることができた。なんというか品のある、誠実な感じのするピアノ。終わったあと、アンコールで一曲披露されていた。聴いたことのある曲だと思ったけれど、曲名がわからず。

休憩を挟み、今度はピアノなしでオーケストラのみの演奏。ラフマニノフの交響曲第二番だ。これも大好きな曲。少しゆっくりめのテンポで奏でられるメロディにうっとり。演奏者の方々も気持ち良さそうに弾かれていた。角 岳史さんの、全身を使ったアパッシオナートな指揮もじつに良かった。

充実して帰路につく。帰りにスーパーでたくさん買い物する。今日も2時間も音楽を浴びて疲れ、ゆっくり湯船に浸かる。こうして昼間に出かけて夕方疲れて帰ってきてゆっくりお風呂に入る、という生活が、本来の生活なのでは、という気がしてくる。

移動中は読書がはかどる。家にいるとピアノや副業など読書以外のことをしてしまうが、移動中は読書しかすることがないからだ。昨日と今日で金原ひとみ『ハジケテマザレ』と白石一文『火口のふたり』を読了。金原ひとみはもはや金原ひとみの小説というだけで面白いという状態になっている。この小説では主人公の「普通さ」に共感した。『火口のふたり』は男性目線が強い性愛小説で、自分的にはいまいち。女が最後の最後に、「外でやるセックスは怖かった、本当はすごく嫌だった」と男に打ち明けるシーンが唯一溜飲が下がった。セックスって、結局、男の勘違いなんじゃないかという気がする。恋愛や性にはまるということは、誰しもあることだけど、それがいい方に向く人とそうじゃない人がいて、私は後者だ。私はほかが見えなくなり、仕事やほかのことがおざなりになってしまう。だから恋愛をすることには慎重になっているし、もう恋愛することはないと思う。

夜、Romiに満月だと言われたことを思い出し、ベランダに出てみる。満月がくっきり見えた。美しい。

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