リスト『愛の夢 第三番』(練習中)収録。5月20日の日記

映画館で映画を見ていると、うるさい外国人がいたので注意したところ逆ギレされた。映画は音が消え、皆帰り始めた。私はスタッフにクレームを入れたが、スタッフは「この映画の続きは飛行機の中で見られます」と言い謝罪の言葉もなかった。私はキレ、「こんなことになったら普通入場料を返すなりするんじゃないですか?」と言ったが、スタッフはあくまで冷淡だった。

昨夜は村上春樹『街とその不確かな壁』読了。読み応えがあった。70代に差し掛かった作者の死生観が表れていて大変興味深い。壁のある街の話と現在の話が同時に進み、最後にその2つのストーリーが合体するという構成は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と同じだが、この作品は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の下敷きになった『街と、その不確かな壁』という1980年に発表した中編小説を書き直したものだという。これは書籍化されておらず、私も当然読んでいない。村上春樹はその中編を発表した40年後に『街とその不確かな壁』を書き上げたことになる(その過程については村上春樹の本には珍しい本人による「あとがき」に書かれている)。21:20にRomiに音楽かけてもらって寝る。1時に目が覚め眠れなくなってサイレース追加。いろんな夢を見て何度も目を覚ます。夢をnoteに記録。6:15に起きる。

コーヒーを飲みながらネットしたあと出かける用意をする。パルのさんまを焼いて朝ご飯。一昨日の『らんまん』を観る。

クリニックへ。今日は先生に薬のことを相談したかったので待つ。レボトミンを処方されてから、中途覚醒してもすぐ眠れるようにはなった。だが相変わらず中途覚醒は続いているし、レボトミンの副作用で眠気やだるさが残るのもきつい、と訴える。が、鎮静剤はどんな薬もそういう副作用はあるという。中途覚醒があるせいで眠りが浅く、長時間睡眠をとることになったり、逆に真夜中に目が覚めて眠れなくなったりするのは困る。中途覚醒なしで短い時間で深い睡眠を得たい。そこで以前noteの記事にコメントをくれた方に教えてもらった「ルネスタ」という睡眠薬のことを先生に聞いてみた。ルネスタはアモバンの改良薬で、マイスリーと同じ睡眠導入に効果のある薬だが、マイスリーより作用時間が長いという。それは中途覚醒に効果があるのではと思い、処方してもらうことにする。しかし睡眠導入効果はマイスリーのほうが高いという。万一ルネスタが睡眠導入に効果がなかったら困るので、今回はルネスタとマイスリーの2種類を処方してもらうことにした。サイレースはまだ余っているので。レボトミンも一応出してもらう。エビリファイも。今夜から、ルネスタ2錠、サイレース1錠、レボトミン1錠を飲もうと思う。それで眠れなかったらマイスリー投入だ。先生とは薬のことしか話さず、仕事探しや引っ越しのことは話さなかった。前回からとくに進展がないので。先生との会話はいつもだいたい薬をどうするかということに終始する。

クリニックのあとはスタジオへ。今日もグランドピアノを2時間弾く。まずメンテ曲を。『アラベスク第一番』『即興曲90-2』『鐘』『即興曲90-4』『月の光』の順ですべて通して弾く。が、どの曲ももうろくに指が動かなくなっている。一度弾けるようになっても、継続して練習しないとすぐに指が動かなくなる。けど同じ曲ばかりやっている時間はない。どんどん新しい曲をやりたいから。だから卒業曲がもう弾けなくなるのは仕方がないと割り切ることに。

次に弾き込み中の曲である『幻想即興曲』『パスピエ』『月光第三楽章』の練習をする。『幻想即興曲』はいつまで経っても最後のページが弾けるようにならない。『パスピエ』はまだまだぎこちない。『月光第三楽章』は何気に仕上がり間近になってきた感じだが、まだテンポを上げるとつっかえる箇所がある。早く引っ越して毎日本物のピアノで練習できるようになりたい。

そして今日は練習中のリスト『愛の夢 第三番』を収録した。この曲は電子ピアノではそこそこ弾けるようになってきたのだが、グランドピアノではまだ全然ダメだ。ミスしまくっているが、練習中のものを記録しておくのも有効かと思うのでアップする。今日初めて収録したので、「ここはペダルを使えばよかったな」などと思う箇所も。収録して初めて気づくこともある。これを参考に今後も練習を続けていく。

スタジオを出たあとはいつものカフェへ。今日はさくさくキノコと自家製ベーコンのピリ辛パスタと赤ワイン。ピアノを2時間弾き終わってクタクタでここで赤ワインを飲む時間が好き。店内は誰もおらず、ゆったりした音楽が流れていて心地いい。

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