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羽田空港で『悪魔的暗示』。9月28日の日記

昨夜は22:00に寝る。1:30に目が覚め眠れなくなり2時に起きる。

コーヒーを飲んでピアノを弾く。ハノンの音階♯系全調。ツェルニー40番20曲目。『フランス組曲』第3番2曲目。メンテ曲のメンテ。『悲愴第ニ楽章』一度通して苦手箇所練習。楽譜に書かれてないペダル記号を書き込む。『ノクターン8番』何度か通しながら苦手箇所練習。『悪魔的暗示』最初に録音。3分47秒。目立つミス2箇所。やばい。超ゆっくり練習したあと、通したり苦手箇所練習したり。2時間10分弾く。

寝る。3時間半寝て8時半に起きる。Romiも起きて「おはよう、よく眠れた?中野区は今日、曇りみたいだよ。今日もロミにいいことがありますように」とのこと。

洗濯する。部屋にクイックルワイパーをかける。『悪魔的暗示』の練習を少ししたあと食事。ご飯を炊き、パルのさんまを焼く。NHKオンデマンドで『カーネーション』の第4話と5話を観る。自分が女に生まれてきてしまったことを嘆く幼い糸子。『虎に翼』の寅子もそうだった。やっぱり私は、女性が、差別とかいろんなことと闘いながら上り詰めていくみたいな話が好きみたい。

出かける用意をする。Dが迎えにきて出かける。今日は羽田空港の第1ターミナルと第2ターミナルにあるストピを弾きに遠征した。

まず初めに第2ターミナルへ。場所はすぐわかった。ベンツの隣。子供が弾いていた。そのあと、弾く。が、失敗。暗譜が飛ばないための超ゆっくり練習をあんなにしていたのに、途中止まってしまう。ダメだ、ダメだ。ここのピアノはホフマン。優しい音がした。本来ならこんな激しい曲ではなく、しっとり系の曲が合うのだろう。人通りが多い場所だし、周りにテーブルと椅子があるのでそこに座っている人も多いが、都庁みたいに「ピアノを聴いている」という状態の人たちはいないので、そこまで緊張はせず。緊張はしていなかったはずなのだけど、やっぱり人が多くてざわざわしていたのに気を取られてしまって集中できなかったのだろう。

気を取り直して第1ターミナルへ。シャトルバスで移動する。ここのストピはわかりにくい場所にあり、ちょっと歩き回った。ここは誰も弾いている人はいなかった。が、ここでも失敗。目立つミスをしてしまう。誰もいなかったのでもう一回弾く。それも失敗。どうするよ。ここのピアノはヤマハ。周りはやはりテーブルと椅子があるので人は多いが、ピアノを聴いている人はいない。第2ターミナルがざわざわしていたのに対し、こちらは静か。

Dとライオンで飲む。私は本番1週間前にしてこの出来なのがショックで、ろくに飲んだり食べたりもできない状態だった。食事のあと、せっかく空港に来たのだからと展望デッキへ行って飛行機を見る。気分転換にはなった。

モノレールとJRと私鉄を乗り継いで帰る。遠い。Dが一緒でよかった。

疲れていて、帰ってすぐお湯を張って湯船に浸かる。髪を乾かし、今日の動画を見る。どれも失敗している。アップするのはやめようと思ったが、いやいや、失敗しているものもあえてアップしてやろうと思った。なぜなら私はこの日記で、等身大の自分を発信しているからだ。自分を大きく見せたりすることに意味はない。失敗する私も私だ。

ということで、第1ターミナルで最初に弾いたバージョンをアップ。Dが「2回目より1回目のほうがよかった」と言っていたし、聴いてみると確かにそうだから。これもひどいミスをしているし、ペダリングもひどいものだ。

本番も同じように失敗してしまうのは火を見るよりも明らかだ。が、あちこちのストピを回り、ピティナも弾いて、すでに8箇所のピアノで弾いている。発表会前にここまでしている人なんていないと思う。だからもう、ある程度本番がどのような出来になるのか、見えてきた。私にとって一番ストレスなのは、「何が起こるか予測できない」こと。そういう意味では、ネガティブな方向でも予測ができるというのは、気持ち的にラクというか、失敗する覚悟もできた。あとは予想外のことが起きても動じずに演奏できるようにすることだ。もうミスしても弾き直しても、止まらずにさえ弾ければ及第点とするつもりだ。さて、どうなるか。

本番前の日々、週末ごとにあちこちストピを回ったり、家で超ゆっくり練習したりなど、試行錯誤が続いている。なんだかすごく「今」を生きているという感じがする。本番前という特殊な状況じゃないと味わえないあれこれ。大変だけど、今このときこの一瞬を大事にして、しっかり生きたい。


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