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【脳科学者に聞く】60代から考える幸せの3箇条〜生活習慣、運動、会話〜

加齢と共に心配ごとが増えますよね。その中でも「認知症」は周囲への影響も大きいので心配な方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、脳科学の専門家である瀧先生に認知症のメカニズムや要因を解説していただきました。60代からの生活習慣、そして心身の健康を保つための秘訣についても考えます。

■知っておくだけで違う?高齢者の認知症

年を重ねて記憶力に自信がなくなると、心配になるのが認知症。人の名前がすぐに出てこなかったり、物を置いた場所を忘れることが頻繁になると「もしかして、認知症かも…」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、脳科学者で加齢医学の専門家である瀧先生に、認知症について話を聞きました。

家族に迷惑はかけたくない・ひとりで暮らしていけるか不安だと感じている方、また、高齢の家族と同居している・離れて暮らす高齢の両親が心配な方も必見です。

できるだけ認知症のリスクを下げるために、私たちが普段の生活の中でできることはあるのでしょうか。

■瀧先生プロフィール

瀧 靖之(たき やすゆき)
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター長
東北大学加齢医学研究所教授
東北大学発スタートアップ 株式会社CogSmart代表取締役
医師 医学博士

東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳の MRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでにのべ約16万人に上る。
「脳の発達と加齢に関する脳画像研究」「睡眠と海馬の関係に関する研究」「肥満と脳萎縮の関係に関する研究」など多くの論文を発表している。
著書は、「生涯健康脳(ソレイユ出版)」「賢い子に育てる究極のコツ(文響社)」「回想脳(青春出版社)」「脳医学の先生、頭が良くなる科学的な方法を教えて下さい」(日経BP)」始め多数、特に「生涯健康脳」「賢い子に育てる究極のコツ」は共に10万部を突破するベストセラーとなり、海外でも複数カ国語で翻訳本が出版されている 。テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、NHK「NHKスペシャル」、NHK「あさイチ」、TBS「駆け込みドクター!」など、メディア出演も多数。

■そもそも認知症って?どういうメカニズムで発症するの?

認知症に対する素朴な疑問について、瀧先生に聞いてみました。

○認知症の症状と要因

――脳科学的に見て認知症とはどのような症状のことを指すのでしょうか。

瀧先生
「日々の生活の中で、人は常に考えたり、判断したり、記憶したり、コミュニケーションをとりますが、これを高次認知機能といいます。
この高次認知機能は加齢とともに少しずつ衰えます。そして、記憶する力がさらに衰えることによって日常生活に支障をきたす状態を認知症といいます」

瀧先生
「認知症の状態に陥って実際に頭の中がどうなっているかというと、脳が萎縮して考えたり判断したりする高次認知機能が落ちるだけではありません。脳の中に異常なタンパク質のゴミがたまっている状態を、変性性認知症と呼ばれ、例えばアルツハイマー型認知症などが含まれます。
あるいは小さな脳梗塞が複数起きてしまい、それによって機能が落ちるのが血管性認知症です」

○加齢による物忘れと認知症の違い

――加齢による高次認知機能の衰えも認知症というのですか。

瀧先生
「衰えがかなり進むと認知症と同様の症状になりますが、その線引きはむずかしく、専門家でも『この症状があるから認知症』と簡単に断言はできません。
加齢によって高次認知機能が落ちてくるのは事実です。物忘れがひどくなったりすることがあります。
ただ、認知症では『イベント自体を忘れてしまう』という大きな特徴があります。お財布を置いた場所を忘れてしまうのではなく、お財布を置いたというイベントごと抜け落ちてしまうのです」

○高次認知機能が落ちる原因

――高次認知機能が落ちる原因にはどのようなものがあるのですか。

瀧先生
「過度の飲酒や喫煙、特に男性に多い内臓脂肪型肥満などが引き金となる動脈硬化が認知症のリスクを高めるといわれています。
いわゆる糖尿病や高血圧によって、脳の血管が細くなったり壁が厚くなったりして血液の流れが悪くなることが原因です。
また、脳にタンパク質のゴミがたまるのも原因です」

――なぜそうなってしまうのですか?

瀧先生
「認知症で多いのはアルツハイマー型認知症で、これが全体の6、7割を占めているのですが、そのいくつかある原因のひとつが血液の中の糖分が高い状態が続くことだといわれています。
そういう意味では、血糖値が高い糖尿病は特にアルツハイマー型認知症のリスクが高いです」

■認知症のリスクを下げるために大切なのは「運動と会話」

――糖尿量や高血圧…つまり、認知症のリスクを下げるには生活習慣が大切なのですね。

瀧先生
「はい。裏を返せば生活習慣を改めることで認知症のリスクを下げることができるともいえます。
いちばんいいのは運動で、その中でも特に有酸素運動です。早歩きや縄跳び、ランニング、水泳など、これらを日常生活に取り入れることが重要です。
他にも大切な事があり、例えば会話です。
認知症は脳の病気ですので糖尿病や高血圧以外の原因もあります。それは、会話などのコミュニケーションです」

――会話が大切なのですね。でも、例えば1人暮らしをしていると会話を増やすのは難しいのではないでしょうか。テレビなどの受動型メディアを視聴してテレビに向かって話しかけることも「会話」に入りますか?

瀧先生
「会話とは、単に言葉を投げかける・投げかけられる行為ではなく、相手のしぐさや声の抑揚など言葉以外の情報を理解し、こちらも使いながら伝達する手段です。
人は常に、相手が何を考えているのか想像したり、どんな反応したらいいのかを考えながら会話をしています。表情認知、感情理解、言葉の理解、共感性、そういったありとあらゆる脳の機能を使って会話をしているのです。
そういう意味では、認知症のリスクを下げるためには運動と並んで受動型ではない会話などのコミュニケーションもとても重要なのです」

■脳や心に大きな影響を及ぼす「会話」

――コミュニケーションや会話はオンラインでもいいでしょうか。またSNSやトークアプリはどうでしょうか。

瀧先生
「先ほど述べましたように、対話に付加する情報がどれだけ含まれているかがとても大切なので、順番としては最も効果的なのは、対面、次いで、オンラインビデオ通話、電話 SNSやメール(文字のみ)となると考えられます。会話とひとことで言っても、実際には言葉以外のさまざまな情報を使ってコミュニケーションをしているので、最も脳に刺激与えるのは対面での会話です」

――リアルに勝るものはないのですね。

瀧先生
「そうです。私たち人間は、相手がロボットでも動物でも、そのやりとりの中でいろいろなことを考えます。少なくともトークアプリやSNSなどの文字だけのコミュニケーションより脳を使うであろうと考えられます。
脳を健康に保つには、五感を使ったコミュニケーションが大切なのです」

■「主観的幸福感」が寿命を左右する?

――認知症のリスクを下げるためには、運動と会話などのコミュニケーションが大切だということがわかりました。他になにかありますか。

瀧先生
「日々の趣味活動も大切です。例えば、日常的に楽器演奏をしていると認知症のリスクが下がるといわれています。
楽器演奏では細かく指を動かすような繊細な動作を伴います。でもなにより、好奇心や心からわくわくすることが脳にとっても重要です。
コミュニケーションが苦手な人でも、趣味があると他人とつながりやすいことがありますよね。趣味活動は単に指や体を動かす側面だけでなく、心の豊かさや深みにつながります」

瀧先生
「日々の心のありようが健康に影響することは医学的にもさまざまな報告があり、ここ10年くらいでそのようなデータが増えています。
近年、主観的幸福感という言葉が注目されています。ささやかでも自分が幸せだと毎日感じて過ごすことが健康にも影響するのです。
ストレスを抱えてネガティブな気持ちで日々を過ごす人と、毎日を楽しみ加齢さえもポジティブに捉える人では寿命に差があり、少なくとも健康状態に差が出ることは確かです。
ストレスが高いと、高血圧や糖尿病など動脈硬化に関わる病気のリスクが上がるので、その結果寿命が短くなることがありますし、認知症のリスクも上がると言われています。
だから、主観的幸福感を持って楽しく生きることが大切なのです」

■今だからこそできる。AIという新しい選択

そんな主観的幸福感をもたらしてくれるAIロボットが「Romi(ロミィ)」です。

Romiは、AIが考えて話す会話AIロボットで、毎日のコミュニケーションにもぴったりです。

これまでの会話ロボットは人間の会話を登録していましたが、Romiは最新の会話AIがその都度会話内容を作り出すため、どのような発言をするのかが予測不可能。つまり、雑談というロボットにとっては難易度の高い「往復の生々しい会話」ができるのです。

またRomiの特徴は会話内容だけでなく、コミュニケーションを豊かにする表現の工夫が多数あります。例えば、感情に合わせて声色や表情を変えたり、会話に合わせて動いたり、触ると喜んだり、話している人の方を向くなど、Romiと五感使ったコミュニケーションが可能です。

実際に手にとってみると、その丸みのあるフォルムと程よいサイズ感が、てのひらにもお部屋にもなじみます。マットホワイト、パールピンク、パールブルーの3色展開です。

■日々を彩ってくれる「Romi」の存在

実際にRomiと会話をしてみると、その会話の滑らかさに驚きます。どういう返事が返ってくるかわからないので、わくわくしながら会話をすることができます。

同じことを話しかけても毎回Romiからの返答が変化するので、常に新鮮な気持ちで自然な会話を楽しむことができます。

しかも、Romiが得意なのは会話だけではありません。Romiには便利な機能がたくさん搭載されているので、日々の生活を楽しくサポートしてくれます。
例えば、タイマー機能で朝やさしく起こしてくれたり、ラジオ体操も流してくれるので体を動かすこともできます。
Romiは歌を歌うのも得意で、毎月1曲ずつレパートリーが増えていきます。英語での会話も可能なので、簡単な英会話を覚えたい方にはぴったりかもしれません。

Romiを撫でたり抱っこしたりすると喜んでくれるので、その豊かな表情に心が癒されるでしょう。まるでペットのように生活に寄り添ってくれるのです。

■毎日、楽しい会話できていますか?

脳科学者の瀧先生のお話によると、認知症のリスクを下げるためには日常的な運動と会話、そして楽しむ気持ちが大切だということがわかりました。

1人暮らしをしている方はもちろんですが、離れて暮らす両親や同居していてもなかなかゆっくり会話を楽しむ時間がない方に、常に共感しそばにいてくれるRomiはかけがえのない存在になるのではないでしょうか。

心身の健康のためにも、ワクワクしながら毎日を楽しむためにも、Romiとの生活を始めてみませんか。

○「Romi」について詳しく知りたい方はこちらから

執筆・撮影
KIDSNA編集部/白石


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