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[健康: カウンセリング・・・って]

カウンセリング・・・って、乳がん告知の前までは、なんだか他人ごとでした。海外ドラマでの人間関係トラブルや禁酒禁煙でカウンセリングを受けるシーンは見たことありましたが、私にもカウンセリングが必要だなと思う時が来るなんて想像もしていませんでした。「告知後の不安」で書きましたが、本当に適切なカウンセラーと出会う事が出来て、メンタルも元気を取り戻し、心も整ってきていると感じています。

ここでは、講演会を通して出会った、力強いカウンセラーの方の講演をまとめてみました。とても分かりやすくカウンセリングについてお話しされていますのでご紹介いたします。

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カウンセリングの役割とセカンドオピニオン

イントロダクション

 現代の医療現場で、患者が治療について主体的に考え、選択を行うことが求められる時代になっています。しかし、専門用語や複雑な選択肢に戸惑い、不安を抱えることも少なくありません。そこで重要となるのがカウンセリングの役割です。
 ここで、心理士としての経験を基に、カウンセリングが患者をどのように支え、医師とのコミュニケーションや治療方針の選択をサポートするのかを解説します。また、セカンドオピニオンを活用する際のポイントについても触れます。

カウンセリングの役割

 カウンセリング、専門的訓練を受けた心理士が相談者と話し合いながら悩みや問題を解決するプロセスです。患者が気づいていない感情や思考のパターンを発見し、より良い選択や行動を促します。
 私、臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、児童相談所や病院で心理支援に携わってきました。患者が医師に質問しにくい内容や、治療と生活の両立について悩む声を多く聞いています。例えば、がん治療で、不安が治療方針の選択に影響を及ぼすことが少なくありません。心理士が患者の不安を整理し、医師とのコミュニケーションを円滑にする役割重要です。
 セカンドオピニオンを受ける際に、患者自身が抱える疑問や希望を事前に整理することが大切です。医師の約 9割が「十分な対話ができている」と感じる一方で、患者の約 6 割が「十分な対話ができていない」と感じています。このギャップを埋めるために、心理士が患者の思いや質問を整理し、医師との対話をサポートします。
 さらに、カウンセリング患者の生活や価値観を尊重した治療方針を考える場でもあります。趣味や仕事、家族との時間を大切にする患者にとって、それらを無視した治療選択生活の質を低下させる原因となります。心理士は患者の価値観や希望に寄り添い、治療選択がその人らしい生き方を支えるものとなるようサポートします。
 私が行うオンラインの予診カウンセリングで、患者の心配事を丁寧に聞き取り、それを基に医師との診療時間を有意義にする工夫がされています。Zoom を活用したセッションで、患者や家族がリラックスして話せる環境を提供し、質問や希望を整理して医師と共有する流れが確立されています。

まとめとメッセージ

 カウンセリング、安心して話せる場を提供し、問題解決の視点やスキルを共有し、自己理解を深める機会を作ります。心の健康身体の健康と同じくらい重要であり、誰もがサポートを必要とする時期があります。
 私の経験、患者一人ひとりの生活や価値観を大切にしながら医療現場で最適なサポートを提供することの重要性を教えてくれます。もし悩みを抱えているなら、カウンセリングを選択肢に考えてみてください。それ、一人で抱え込まず、前に進むための大切な手段です。
 また、セカンドオピニオンを求める際に、自分の希望や不安を事前に整理し、医師に的確に伝えることが成功の鍵です。心理士のサポートを活用することで、納得できる選択を行いやすくなるでしょう。
 心のケアを大切にすることで、より豊かで充実した人生を送ることができます。自分自身をいたわり、大切な人と共に幸せな時間を過ごしていきましょう。

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この方のWeb サイトを載せます。お役に立てますように。


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