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たまに読み返す新聞記事

(2013年に書いたものですが・・・)
私は新聞のタメ読みをすることがあり、昨日、何日分か読みましたら丁度
5月12日、母の日のものでした。読売新聞の”ケアノート”のコーナーで
お母様の介護について、山本譲二さんが語られていました。

認知症のお母様の老人ホームへの入所を、悩みながら切りだす際、
「俺、一つだけ悩みがあるんだ。それは、お袋しか解決できないんだ。」
と正直に告白すると、
お母様は、
「(自分が)ホームに入れば、譲二の悩みはなくなるの?」
と話を聞いてくれたそうです。
そのとき(2011年の年末)、
お母様の背筋がピンと伸び、
若かったころの表情に戻った!
のを今も鮮明に覚えていらっしゃるのだそう。
1ヶ月間、試しに泊ってみるという条件で納得してくれ、
関門海峡が一望できる部屋に入居されたお母様は、
1ヶ月後にホームを訪ねると、友だちも出来たようで、
「(家に)帰らんでもええよ。」
と気に入った様子で、
ホッとさせてくれたそうです。

その後も、月1で、東京から地元下関のホームを訪ねると、
表情が明るくなったお母様が、
「譲二、よく来たね!!」
と言って抱きついてくる。
幸せを感じる瞬間です。
と、結ばれていました。

大分要約しましたが、
”わー!やっぱり山本譲二さんだー”
と、胸が熱くなりました。

画面からしか知らない人なのに、
この記事からも、
人柄や育たれた暖かい家庭が感じられます。

20年ほど前、”ふぐ刺し”のことをテレビで話されていました。
実家の下関では、家でふぐ刺しを作られるのだそうです。
薄くきれいに大皿に並べられたふぐ刺しを、私もテレビで見たことが
ありますが、とても手間のかかる仕事のように見受けられました。
実家で、仕事の関係者をもてなす事もおありなようで、
お母様が手間をかけて作られたふぐ刺しを、箸で何枚もガーっと
まとめて食べる人がいると”ムッ”とする!との事でした。
ふぐ刺し作りの大変さが解る人にしか言えない言葉、
お母さんへの思いがいっぱい詰まった、
私の心にいつまでも残る言葉です。

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