どうして

いらないことをいいたくなるんだろう
よぶんにたべたくなるんだろう
あー口のせいだ
しかし
過不足ない発言の量とはどれくらいのものだろう?
ぼくの歯はものがたりをそしゃくすることを求めているし、
僕の舌はことばをころがすことを想像して唾液を分泌しているのだから。
ショートケーキやキャンディ、チョコレートのようにべたつく詩ばかりじゃなくて、
歯磨きの様に硬質な哲学書など読んでみたりして、
僕の口は忙しく世界にひらかれて、いる

味が混ざると吐き出したくなる、だから僕は詩を書くのだろう
どうしていらないことをいいたくなるんだろう
考えても意味のない事を考えたくなるのだろう
いきているのだろう
生きている?
そういえば生きているな。
むしろ言ってはいけないことを言ったり考えたりしているという不謹慎な存在と事実こそが生きているという証なのだろう
どうして不謹慎な考えというのは浮かんできて、
不謹慎なことをする人が(僕含め)いるのだろう

神様は不謹慎、を世にお与えになった。
なぜ

たいていの人はつつましく生きる
それがただしいことだからだ
僕はなぜまちがう
生きているからだ
しかし生きていてもまちがえないひともいる
というか、許される間違いかそうでないか
許されない人たち(僕含めて)が存在するだけだ
神はなにも、
僕たちを罰するために存在させたわけではない
のかもしれない
罪深い口を大きく開けて不謹慎なことをでかい声で言う、
そう言う人にわたしはなりたかったわけではない。

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