ぽえとり(良質なインプットからの抽出)

良質なインプットからの抽出、それで退屈なこの世界から救出、そんな目論見をする病室の中は窮屈、早くしたいデビュー、でもなんか嫌な感じのデジャヴ、思い出すのはあの教室、なにもできない我は無力なブス、圧倒的なヴァイブスで沸かせる憂鬱、もう聞き飽きたお前たちの「普通」、例えるなら現代美術、もっと言えば変態技術、メタモルしたい俺は退屈、最悪な夜から始める内職、授業はないぜわたし無職、ムショよりマシか現実、正気じゃないぜこの苦役演習、練習不足でスタートした手術、みたいにごまかしのきかない流出、ゆりかごから墓場まで牛乳、酒は飲まないからいつでもシラフ、乾くまでは自由、いつまでも面倒臭い屁理屈、そろそろ閉じるぜ退出、減らしたい体重、逆らえない重力、これは人間の究極、ゼロのままの給料、愛のある指導、このような詩はお如何でしょう、お客様にはご理解いただけますでしょう、かようなご身分で結構、蒸発してみたい闘争から逃走、恥を振り撒く暴走、この思い出話はよそう、予想通りの未来に妄想、放送禁止用語のオンパレード、明日は荒れ模様、無自覚に笑う作用、左様なご事情でハロー、こんにちはと言いながらすれ違う、その時に香るフレーズなら有る、何を言ってもブルースならまず、フルーツより甘い見通しかなわず、空元気で笑う必ず、そのご質問には応えず、ご期待には色々とポーカーフェイス、自分で限りなくあげるハードル、潜り抜けるこのリンボーダンス、良質なインプットからの抽出。(終わり)