【意味の意味を考える】荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》 全作品127点一挙公開「少し遠くへ行ってみよう」セゾン現代美術館
2023/8/6
ただなんとなく、かっこいい画面だなと見ていた荒川修作の絵画だが、彼の目指した絵画の概念、入り口にやっと立てる、そんな展示だった。
でもやはり画面はデザイン的要素もあり「かっこいい」。
まず意味の意味とか考え始めると、もう脳内大変なことになるので考えない人がほとんどだろう。
特定のものごとの意味を考えることは多々あるかもしれないけれども。
「意味」の意味とは。
これを9歳の男児に訪ねたところ「意味の理由」という返答が返ってきた。
理由かぁ。
とにかく「意味の意味」を哲学書で残したわけではなく、芸術表現で世の中に残したという点は荒川修作の功績なのかもしれない。
出来上がった絵画が「なんかかっこいい」というだけで人の目を惹きつける。そこから思考の始点となったら良いのか。
算数の式のような絵画。
幾何学、方程式という言葉が似合う画面。
レオナルド・ダ・ヴィンチの飛行機設計図のような、そんなイメージも思い起こされる。
抽象画とも一口で言えない、なんとも不思議な立ち位置の絵画。
美術館側は解説を公開している。絵画に書かれた文章の翻訳もあるので帰宅後に読んでみたがやっぱり謎が多い。
なぞなぞなのかもしれない!!
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コレクション展示には初期収蔵品と思われる、ミロやクレー、マンレイの作品。
おなじみジャスパージョーンズ等が展示されていた。
そしてミュージアムショップの密かな楽しみ、図録コーナーでいまは無き西武美術館の展覧会の図録を発見!
サム・フランシス展88'
1988年の図録ですよ!!
写植時代の印刷物だー!
こちらが、破格の千円。
今よりもカラーページは少ないですが、読み物部分がたっぷりです。
こうして今日も図録が増えてゆく…
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