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【生活提唱者】テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする 東京ステーションギャラリー

「テレンス・コンランってコンランショップのコンランさんかー」と通りかがりで入った金曜日の夜。
渋谷のヒカリエかどっかにショップがあった頃、内祝いを購入した記憶がある。

この包装紙でラッピングしてもらった記憶がある


何を買ったかな、そうだ、パスタだ。
調べてみたらもう渋谷には店がなく、私が利用したのもコンランショップのキッチン専門店だった様だ。ああ言う場所は訳もなく楽しい。
道具、大好きだ。

イギリスのデザイン

あ、いつの間にか始まったのだなー、と通りかがりで気がつき入館という珍しい体験。


スウェーデンやデンマーク、フィンランド等、北欧のデザイン関連展示はここ数年多いが今回はイギリス。
しかしアーツandクラフト運動の歴史文脈も考えれば、イギリスでコンラン氏のような人が輩出されるのも納得かもしれない。

ちょうど良い大衆文化というか。
時代を追い風にしながら、良いデザインをたくさん流通させ、ライフスタイルを提唱したそんな人。
ミシュランタイヤのキャラクタービバンダム君が好きで、集めていてずっと手元にあったとか。ミシュランビル買っちゃうほどだったのには驚いたけれど。

写真の展示ではギョッとした様相だが…
実物もあり、ちゃんと愛嬌もある。


キングスロードに出店したお店Habitaの話も魅力的だった。日本で言うと無印的なお店。
展示されていたお店の紙袋がまたかわいくて。北欧文化とはまた違った味がある。

そう言えばヴィヴィアン・ウエストウッドの最初の店も確かキングス・ロードだったような。
60年代〜70年代のパンク文化の主役の地だった場所だ。
その次の時代になるのか。カウンターカルチャーの主役になる場所だったのだ。

例えば日本でも原宿は原宿としてずっと存在するがその時代、時代で文化が変わり、街から発信されるものもかわる。
お店が入れ替わり立ち替わる。
明治通り竹下通り表参道、青山通りはずっとそこを通っているけれど。
よく父が言っていた。「道は変わらずずっとある。建物や風景は変わるけど。道ってのは変わらないから、どこかへ行くにも大げさに怖がる必要はねぇんだ」

展示室の様子

コンラン氏が座っている写真の印象が強い手前のベージュの椅子。
背面はオフィスの様子、手前の雑貨はデスクにあった雑貨たち。本邦初公開だそうだ。
ここにもビバンダム君。「簡素の美」が気になる。
F1グランプリでミシュランタイヤとブリヂストンタイヤが選択制だった頃が懐かしい。
最下段の器たちは…
この写真の壁の棚の下段に飾られていた物たちの現物だそうだ。


今回は珍しく一部展示品の撮影が可能だった東京ステーションギャラリー。
なかなか撮れない重要文化財の東京駅のレンガ壁。

重要文化財です。

ジョサイア・コンドルに学び英国留学もした辰野金吾の建築と、今回のイギリス・モダンデザインの展覧会はマッチしていたようにも思える。

ふらっと訪れたがよい時間を過ごせた。
新丸ビルの地下でサングリアと揚げたジャガイモをつまんで、いい気分で普段乗らない電車に乗り別経路で地元駅に到着。酩酊した訳ではない。

揚げたじゃがいもは旨い

2割引の焼き鳥を買って家で飲み直す金曜日。
良い気分だ。

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