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【耳に背中を押される】浅川コレクション 夢を追いかけた“前衛”の鼓動 碧南市藤井達吉現代美術館開催
「足利市美術館の浅川コレクションが愛知県の碧南市藤井達吉現代美術館に出張だよ!」というのがそもそもの始まり。
前章
〜足利市から碧南市への道筋〜
2024年に訪れた足利市美術館。そもそも訪れた経緯が私の好きな時代の美術コレクションがあるということ。そして訪れてみたら足利市美の学芸員さんに知っている名前を見つけ、偶然20年ぶりの再会をした、という話があった。
このコレクションが愛知県碧南市の碧南市藤井達吉現代美術に展示されるという。
「浅川コレクションのいいやつ展示されるよ〜行ってみてね!」と軽やかに伝えてくれた篠原さんの笑顔が忘れられず。
(いや、でも遠いでしょ。名古屋ともまた違うしさ…)
と、最初は愛知の方に沢山見てもらえると良いな!なんて思って碧南市藤井達吉現代美術館のInstagramを軽い気持ちででフォローしたのだ。
そしたらこんな投稿がされる。
耳クッキー…
三木富雄の耳クッキー…!!!
あ、ダメだ、これ欲しい。
私、これ欲しい!!耳を齧りたい!!
JR東海EXチケットサービス「ポチー!」
と、いう経緯で朝4時半に起きて碧南市へ行ってきた。何が背中を押すきっかけになるか分からないもんだな、私の場合「耳」だもんな。
因みに「碧南市」最初読めなかった。
「へきなんし」である。
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このサイズで見るとやっぱ良いな!の富士山。
碧南市藤井達吉現代美術とは。
概要…を探してもこの美術館設立の経緯が書いてない…きっと紆余曲折あった系なんじゃないか?と邪推したくなる。気を取り直して2023年リニューアルオープン。
碧南駅から徒歩10分弱でアクセスは良く、周りは寺町なので歴史的な街並みが楽しめる。とても、良い雰囲気の街並み。
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美術館の目の前には九重みりんの工場が。
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工場見学も要予約でできるらしい。
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今日一日、瓶入りの味醂を持ち歩くことか確定した。
浅川コレクション
60年代〜70年代までの優品が揃う浅川コレクション。面白いのは作者達との親密さだろう。学芸員とは違う視点の解説、というか「何が良い」と思って蒐集に至ったのか、が記録されている。
個人記録の話なのだが、それがまた面白いのだ。
中西夏之
5点セットだった物が2点誤って売られてしまい、残りの3個になってしまったという逸話のコンパクトオブジェ。中西さんが怒ったという話が面白い。
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今だったらスマホが入れられるのかなー
めっちゃ面白い3つだな。
あと絵画もね、中西さんの大型絵画があってね…これも良かった。足利市美でもぜひ展示してもらいたい。
前回、足利市美で購入した全5冊の図録の中で見たいと思っていた作品が生で見れて…感激だった。
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またもちろん足利市美術館でも所蔵品展として開催されると思うのでホームで見るのも楽しみだ。
そして無事、耳クッキーも買えた。
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わーい!耳だ!
前日に在庫が気になって美術館に電話で問い合わせたのだ。
「耳クッキー、まだ在庫あります?」
「はい、耳30枚とかまとめ買いとかでなければ大丈夫ですので〜」
(耳30枚って…バラ売りなのか)
なかなかパンチの効いたやり取りができた。
帰宅後
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サクサクで美味しかった!厚みがあってサブレっぽさも。
少し街歩き
碧南駅に到着したのは朝9時だった。
美術館のオープンは10時。
うーん1時間ある。とその時ふと思い出した。
「この辺、円空仏があるお寺があったな?」と。
以前、円空の写真にコメントをくれた方がいて
「西尾市という所に良い顔の円空仏がある寺がある」とおすすめ頂いたのだ。
Googleマップに保存していたはず。
あ、やはりここから行けない距離じゃない。
ここまで来たのも何かの縁だから駅にタクシー居たら乗ろうと。で、駅前に偶然タクシーがいて10分ぐらいで到着した。
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写真左に写るお堂にいらっしゃいました。
自由拝観、とのことで扉をゆっくとあける。
わぁ…優しいお顔。
大きな体。
すごい、安心感。滲み出すありがたみ。
お写真も撮らせてもらったが、SNSへ載せるルールも分からないので西尾市の観光HPの画像を。
乗って来たタクシーを待たせての拝観だったのでほんの数分の出来事だが、とても良い時間だった。
やはり博物館や美術館でないところで見る仏像って地域の信仰をちゃんと受け止めている、というか受け継いでいるというか。
数百年、未だ現役!感があって良いなぁと思う。こういう「お寺で現役の円空仏」はなかなか東京では見れないのでよい体験になった。
戻るその足で碧南市藤井達吉現代美術まで行ってもらい、冒頭の九重みりんでの時間潰しの話に戻る。
と、いう訳で開館までの時間も有意義に過ごすことができ、幸先よく愛知県「耳に押されて突発的に行く愛知日帰り美術館巡り」スタートである。
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