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【28年目の底力】My best exhibition in 2023「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」

#マイベスト展覧会2023
こちらの素敵企画に参加させていただきます。

2023年、のベスト展覧会と言われて真っ先に思い浮かんだのは
クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ
開催場所は江東区木場にある東京都現代美術館。

企画に参加させていただくにあたりアドベントカレンダーのトップバッター12/1を選んでおいて美術館で開催されたけど服飾展示かーい!
というツッコミをいただきそうだがどうかご容赦願いたい。

どこが、何が、今年ベストだと思ったのか。

東京都現代美術館で開催する意味と意義がちゃんと示された展覧会・真っ当な美術展だったと考えたからだ。

東京都現代美術館 正面

クリスチャン・ディオールというネームだけに頼って展覧会を行うことも可能だったはずで。世界巡回展でもあるのでなおのこと。

そこに甘えずあの建築を最大限に活かした空間設計、JAPAN仕様部分のこだわり方、検証、現代美術館所蔵品とディオールのセッション展示。

奥に見えるマリリン・モンローは都現美所蔵品のウォーホル作品
東京都現代美術館の建物の1番の象徴とも言える
あの吹き抜けの活用
天井高を活かす
所蔵品とのセッション展示。(手塚愛子氏)
同じ展示室を様々な角度、高さから楽しめる
高いと思えば今度は敢えて天井を低くする演出


思い出せば出すほど、東京都現代美術館でしか成しえなかった、と強く感じる。

既に投稿した感想記事の最後の方にも記載しているが、東京都現代美術館の服飾展示はこれが初ではない。

開館2年後の1999年に開催された京都服飾研究財団主催「身体の夢」展からはじまり、2000年「三宅一生」展、近年だと2019年「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」展など服飾展示のレガシーはちゃんと引き継がれている。

2019年「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」



その上で、今回のディオール展が成り立った、と言っていいだろう。

ディオール展図録冒頭文に、館長の言葉で積み重ねてきた服飾展示経験を忘れることなくちゃんと記載があって、読みながら思わず泣いた。

きっとこの展示を見たことで未来に変化のある人もいるかもしれない。
夢や希望、目標につながるのかもしれない。
かつての自分がそうだったように。

美術館は、夢や希望と遭遇する場所でもあって欲しい。

そんな思いも込めて、私の2023年のマイベスト展覧会は

クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ

とさせていただきました。

見た時の興奮・感動の赴くままにブワーッと書いている、当時の記事はこちら↓

2回目の訪問も投稿までしている。

そしてあまりに良くて3回見に行った。
(今年、1展覧会2度訪問は他にもあったが、3回訪問したのはこの展示だけだった。)
それぐらい自分の中で衝撃と感激、感動をもってした展覧会だった。


小さな美術館の学芸員さん、
企画、ありがとうございました。

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