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06.一日24時間を、何に使うか。

一日は24時間って決まってて、増やすことはできない。

児童館館長時代は、朝早く仕事に出て、夜遅くに帰宅するような、余分な時間は全くないルーティンでした。そんな日々の中で、ご縁あって「CD作るのを手伝ってほしい」と声がかかった。内容は企画モノで、僕に音のエンジニアリング部分をお願いできないか、とのことでした。
そんな感じで、ここから僕の人生第2章「音楽編」が始まっていきますので、よろしくお願いいたします笑

「曲作ってもらえたんですよー、ZONEのプロデユーサーだった人に」

おっと、サラッとすごいこと言ってますけど笑?
アイドル女の子バンド、ZONE。「secret base ~君がくれたもの~」は当時みんなカラオケで歌ってたくらい人気でしたからね。♪君と夏の終わり〜って。
その曲作った人ですか。…ていうか、そんな人の下で、音いじるんですか僕 !?…てか、僕で大丈夫なんですか?…や、でも、こんな機会あるもんじゃないしな、やってみたくはある。むむむ、、、是非やらせてください!
驚きと不安と葛藤の末、引き受けさせていただくことにしたのでした。


プロとの音楽作業

今回企画CDの楽曲は、作詞作曲と演奏プログラミングは元ZONEプロデューサーの町田さんという方が制作。僕が頼まれたのは、歌のレコーディングやミックス、マスタリング等の音楽エンジニアリングと、あとCDジャケット等グラフィックデザインの部分でした。
あらためて振り返れば、本格的にデザインをやり始めたのも、このきっかけだったかなーと思います。それまでは全部趣味範囲でやってたような程度の僕でしたが、急に第一線のプロだった方と一緒に制作作業をすることになった。…こりゃあ、プレッシャーが半端ではありません。
てか、何で僕が指名されてきたのか謎でしょ笑

この時はまだ児童館の仕事をしていましたので、レコーディングは仕事後の夜。当然町田さんも立ち会いますので、仕事終わり疲労困憊でもビンビンに気を張ります。その後、録ったものを持ち帰り、数日間のうちにミックスを何パターンかラフでまとめ、プロデユーサー確認をしてもらう。そんな感じを何度も重ねて形にしていきました。
当然ながら、すべての音楽作業は児童館の勤務後。毎日すり減りながらも、充実感がありました。


人生の岐路

一日は24時間って決まってて、増やすことはできない。余分な時間は全くない毎日のルーティンの中で、さて僕は音楽にあてる時間をどこから捻出するのか。
答えは簡単、寝る時間を削るわけです。夜遅く帰宅して、明け方まで音楽作業をし、仮眠程度眠ったら、朝早く出かける ーー こんな毎日がずっと続けられるわけもなく。

朦朧として記憶がとぶ。仕事にも音楽にも支障をきたしはじめ、あらためて僕は一日24時間の配分を見直してみることにしました。前の記事で書いたのですが、
①児童館の仕事にはだんだんと情熱を持てなくなっていて、
②反対に音楽の時間は緊張感も刺激もやりがいもあって楽しかった。
③そして今、寝る時間が取れないという現実。

一日24時間の中でできることは限られています。「生きる」ためには、③寝る時間はどうしたって必要。じゃあ、それを確保するためには、①児童館の仕事か②音楽をする時間の、どちらかをカットしなければならないわけで。でも、①をカットすると生きていくための「収入」がなくなる。②をカットすると充実感を今感じられてる「オモシロイ」を手放すことになる。さて、どうしようか?
…たぶん、ここでの選択が「自分」なんでしょうね笑

そして僕は、児童館の仕事を辞めました。

まだお金になってはいないけれど、何のために生きるのかって考えたときに、僕はオモシロイの方を選ぶことにした。
①と②を天秤にかけたとき、何かオモシロイの方が「未来」に繋がってる気がして、反対に、情熱を欠いた今の仕事が自分にとって「この先が見えないもの」みたいな感じがしてしまったんだよね。
…なーんてカッコよく書いてますが、簡単に言えば「楽しく生きていきたい」ってことなんだろうね。ただ、そういうふうに書いちゃうと人生甘く見てるみたいなので、カッコつけました笑


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ということで、人生帰路のきっかけをくれた企画モノのCDは無事に完成し、時を経た今でも北海道の一部地域で流していただいてるようです(文部省が提唱する企画でしたので、全国各地でも同名の楽曲が制作されました)。
3分ちょっとのこの曲が、僕の「人生を変えた一曲」です。そんなお題ないけど笑


読んでいただき、ありがとうございました!僕の人生「音楽編」かと思いきや、次は一回ちょっと寄り道挟みます。次は「ラジオ番組を持つ」編です笑

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久保田 友和
最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張って書き重ねていきますので、是非またお越しください。