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詩 緋連雀


ひーひりりりと
天から零れる声で
緋色の
仮面
緋色の
食欲
美濃に現れたと聞いて
翌日にはもう播磨の空
木の実なら
黒でも
赤でも
真の実なら
どんな色でもいい
ひーひりひりと
天へせり上がる声で
鳴き
飢え
冬を
鳥の世を
渡っていくのだ


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