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縄文という文化と時代

はじめに
縄文時代の磨製石器世代は世界史的に新石器時代に分類される。しかし、ヨーロッパや西アジアなどの新石器時代では、農耕や牧畜が進展し、社会が大きく変化している。

考古学的には、これを「新石器(時代)革命」と呼ぶのだそうです。
日本の縄文時代は農耕や牧畜は発達しませんでしたが、農耕・牧畜抜きの新石器時代という世界史的にもユニークな位置づけがなされた。

狩猟・採集段階の縄文文化で、土器の形態一つとってもこれほど複雑に発展した地域は他にはなく、100棟を超すような大型の環状集落が発達した地域も、世界のどこに行ってもありません。
この時代は世界史的にも稀な長さであり、その観点からも縄文文化はユニークなものと言われています。

一般に縄文土器とは、縄目文様を思いだことでしょうが、はるか昔の日本列島で起こった縄文土器文化は、アートの萌芽を感じさせる躍動的なもの。
そんな土器の文様を通して、自然との密接なつながりの中で培われたものの正体に迫りたい。

「縄文土器」の名前の由来は、大森貝塚を発掘したアメリカの動物学者、エドワード·S·モースが、報告書で「cord marked pottery(縄目をつけられた土器)」と記したことに始まり、日本語訳されたことで縄文土器といわれるようになります。


日本の新石器時代は、縄文土器にちなんで縄文時代と名付けられましたが、縄文時代の土器すべてが縄目文様をもつわけではなく、さらに縄文時代を通じて土器に縄文を施さない地域もあるため、約1万6000年前~約2400年前まで続いた縄文時代に作られた土器を縄文土器と呼ぶことが一般的です。
画像はWebより

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