火打、妙高山の思い出
火打山、妙高山の秋の彩りは
例えようもなく美しい
それぞれの山はそれぞれが百名山の山
時々の思い出に浸る
何よりもブナの森がいい
母なる生命の森
膝下落葉に貯えた水に
生命の必須、ミネラルを溶かし
微生物を育む
雨の一滴は葉を伝い枝や幹を走り根本へと集まる
落葉に蓄わえられた水は森の精を宿し
一条の流れとなり山を下る
森の恵みは大海のあらゆる幼生の餌となり
大海の食物連鎖の原点となり
人間の命へと還元される
そんな生命のゆりかご、落葉をカサコソと鳴らし
ブナの森をもう一度歩きたい
病を得たこの体の力が再びよみがえるならば
笹ヶ峰登山口のブナが彩る道を経て
赤倉温泉の下山路のブナの森へと
もう一度辿ってみたい
笹ヶ峰の森が深く彩られる時
赤倉側は漸く彩りが始まる
そのブナの葉が黄色に染め始まるとき
森を歩き温泉にひたろう
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