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休校中チャレンジ~長唄三味線~11日目&「子育てwith長唄」回顧録

今日も見て頂き有難うございます。今回も旅行記のようになってしまい、写真が多くなりました。お稽古チャレンジの様子は、また記事の最後に書いております。

金比羅歌舞伎

今回も地方の魅力的な芝居小屋についてです。
香川県、琴平町にある日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」、別名「金丸座」。年に1回、歌舞伎公演が行われます。2016年4月に中村翫雀丈の「鷺娘」で参加させて頂きました。

金丸座とその近くにある金刀比羅宮周辺は観光地として栄えていますが、少し離れるとのどかな山の麓の風景が広がっています。
宿泊先のホテルから金丸座までそこそこの距離を歩いて通うのですが、滞在途中で近道を発見し、畑のあぜ道が通勤路となりました。
ホテルの窓からは、長唄の曲「まかしょ」の中に出てくる金刀比羅宮を有する象頭山が見え、朝目覚めるとまず青々とした春の山を眺めるという、穏やかな気分になれる巡業先でした。

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そして香川と言えばもちろんうどん。何もない田舎道のほとりにうどん製麺所があって、その脇に食堂が併設されています。
この飾り気の無い、観光地から少し離れたうどん製麺所の食堂は、製麺所の方々が加工している隣で食べるというシチュエーションもあって、作りたて!感が高まりワクワクする美味しさです。

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巡業のお約束は、ご当地の美味しいもの×運動不足ですが、ここに関してはそれは大丈夫。なぜなら近くの金刀比羅宮は785段の石段の上にあるという、そしてそのまだ上にある奥社まで1368段。そこに石段があるから登るのだ、という状況。
最初は「まぁ身体が鈍っているし…」ぐらいの気持ちで登ってみましたが、そのうち登らなければ落ち着かないくらいになり、天候の悪い日以外は通いつめました。その道中の山道、上からの景色、今でも思い出すぐらい私には心地よかったです。

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ここにもやって来た子供たち

歌舞伎の出番が夜の部で、楽屋入りが16時ごろ。そして出番が終わって楽屋を出るのが18時前。時間はたっぷりとありました。なので、お仕事ですがゆったりとした気持ちで過ごしていました。そんな時間のたっぷりある日々を送っていたので、子供達が遊びに来ました。金刀比羅宮の山の気持ち良さを味わせてやりたい親心。この日からは、ちょっとした家族旅行気分。

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もちろん、金毘羅さんへ。幼稚園年中の息子・未就園児の娘が無事登りきれるかという不安…。

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御本宮に到着。ここまで来たらやっぱり頂上の奥の院まで行きたい。

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やっぱりです。娘、リタイヤ。父、抱っこ。奥の院までは更に石段583段あるんですが。

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父さんこの後、お舞台出るんだけど…。

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息子は一人で歩いて頑張ってます。

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奥の院到着。石段1,368段制覇。着いた途端に私の胸から離れて元気になる娘・・・。

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元気になったのと違ったんですか??降りるもの抱っこですか…。

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金刀比羅宮の山には不思議な魅力があって、人が神様を想う力が山を切り開いた光景と、人間の思いを介せず悠々と佇む自然が共生しています。
仕事のお陰で巡り会えた場所として、こちらも私にとって思い出深い場所です。

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次世代への継承という意味だけでなく、お稽古を通しての子育て、父と子の時間。私の想いなどをお伝えし、感じて頂ければ幸いです。またアナログな長唄の世界、ネット配信など新たな試みに挑戦し、長唄の魅力を広めていきたいと考えています。宜しくお願い致します。