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SFプロトタイピング企画「未来の医療を創造せよ」落選 砂埃が晴れる。稜線が輪郭を得る。波のように無数の人々の動きがあり、飢え、怒り、生存を欲し、死んだそばから生まれ、生を渇望している。しかし騒乱や喧騒はなく、身にまとった布切れが風にあおられるたびにバタバタと、舞い上がった砂にせき込む何人かの声のみがある。張りつめた皮膚の下に圧縮された期待と疑心があった。それぞれの血走った眼で見つめる先は小高い丘の一点であり、そこにはある少年が椅子に腰かけ頭にいくつもの配線が施されたヘルメッ