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「何の指標を見ればいい?」を考えるのが分析

こんにちは、webディレクター/UXデザイナーの六地蔵です。
今回は、よくメンバーから質問される「何の指標を見ればいいか分からないんですが、、」ということについて考えてみたいと思います。

何の指標を見ればいいか分からない???

webディレクターとして仕事をする中で、定量データを分析する機会は多くあります。
webサイトは、かなりの量のデータが取れるため、その行動データを元に仮説を立てたり、施策の評価をするからです。

データ分析は、メンバーからマネージャーまで、どんな役職の人でも行う基本的な業務のひとつ。web業界で生きていくためには、定量データの分析が出来なくてはなりません。

そのため、1年目のメンバーにもデータ分析を依頼するのですが、その時よく質問されるのが「何の指標を見ればいいですか?」というもの。

おそらく本人は、これは知識の話だ、と考えて質問しているのですが、これは実は知識の話ではありません。分析の仕事というのは、「どんな指標を見ればいいか考える」か9割を占めると言っても過言ではなく、ここにその人の仕事の価値、クリエイティビティが宿るのです。

どの指標を見るべきかに正解はない

「どの指標を見ればいい?」に似た質問として、「Aという指標をどうやって見ればいい?」という質問があります。これは、全然OKです。

どう違うかと言うと、後者は取るべき指標は自分で考えて決定しており、その取り方がわからないという話です。
質問を受けた私は、Google Analyticsの使い方であったり、担当サービスのテーブル構造だったりを教えるわけですが、これは紛れもなく知識です。

どのテーブルにどんなデータが入っているのかは、分からなかったら聞くしかありません。
ツールの使い方についても、正解がある話なので、調べるか聞くかという形で答えを得にいくしかありません。

しかし、どの指標を見るべきか?に答えはありません。
例えば、「今日は暑いか?」という問いに対して答えを出すにはどんなデータを見ればいいでしょうか?

去年の同じ日の気温?過去30日間の平均気温?過去10年間の同じ日の平均気温?同じ緯度の国々の当日の平均気温?などなど。

「今日が暑い」というために必要なデータを考えても、無数に考えられます。
その中で、入手可能なデータなのか?説得力のある妥当なデータなのか?を考えて取捨選択をし、自分で考えて決める必要があるのです。

データ分析は、そこが肝です。
取得するデータと比較対象が的外れの場合、もちろんその分析結果から導かれる結論も説得力に欠けるものになります。

そうなれば、誰もあなたに重要な分析を依頼しなくなります。ましてや「どの指標を見るべきかわかりません」などと言っていては、この人は分析が出来ない人だな、と烙印を押されてしまいます。

入社1年目でも「どの指標を見ればいいか分からない」などと言ってはいけません。そこは、必ず自分で考えるべきです。
「この指標を取りたいんですが、取る方法はありますか?」という質問は、積極的にしてください。これは、知識不足の期間は仕方がないことですし、先輩は教えてくれるはずです。

データ分析は、どの指標を見ればいいかを考える仕事、というのを心に刻んで、ぜひデータ分析のお仕事に取り組んでもらえればと思います!

では、今日もお疲れ様でした。
六地蔵でした。

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