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仮説なきUI変更は、効果が出ない

こんにちは、webディレクター/UXデザイナーの六地蔵です。
本日は、webサイト改善着手後すぐに陥りがちな問題について考えてみたいと思います。

仮説なきUI変更は、大抵効果が出ない

これは私の経験則ですが、仮説なきUI変更は大抵うまくいかないです。

「仮説なしでUI変更なんてしないでしょ」
と思われる方もいるかもしれませんが、過去に成功体験のあるベテランほど、仮説なきUI変更を提案しがち。

その根底にあるのは、
「以前、別のサイトでやったら上手くいったから、こっちのサイトでも上手くいくでしょ」
という希望的観測です。

また、他社が発表している事例をそのまま取り入れるのも危険です。
どんなサイトにも効果的。そんな万能な手法は無いと思ってください。

他社事例を参考にするのはムダなのか?

いえ、そんなことはありません。
仮説なきUI変更がダメなだけであって、しっかりと仮説を立てた上で、手法として他社の事例を参考にするというのは全く問題はないと思います。

ただ、「ボタンの色を赤色にしたらCVR上がったらしいよ〜」と聞いて、「じゃあ、うちでも真似してみよー」と何の考えもなしに、そのまま変更内容だけ真似しても意味ないよって事です。

これはよーく考えなくても分かることで、サイトによってユーザーも違えば、その目的も異なります。
私物を売買するメルカリで上手くいった施策が、名刺管理サービスのSansanでうまくいくとは限らないでしょ?

web改善に近道はないと思って、GAやSQLでユーザーの行動を緻密に分析したり、実際にユーザーにインタビューしたりして、ちゃんと自分のユーザーの課題に向き合ってください。
それが一番の近道だと、自戒を込めて言いたいと思います。

では、皆さま今日もお疲れ様でした。
六地蔵でした。

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