
外国人にはなれません
外国人に憧れる日本人って、多分少なくないんじゃないでしょうか
畳の生活よりも、フローリングとテーブルの生活様式とか
スラっと背が高くて足が長い体形とか
堀の深い顔に青い瞳だったり金髪だったり
僕だって、そんな人達に憧れたことがないわけじゃありません
なれるものなら外国人になってみたいって思ったことはあります
でもね、当たり前のことですけど
どんなに憧れても願っても
やっぱり日本人なんです
外国人になることはできません
もしかしたら、衣食住を完全に欧米化することはできるかもしれません
徹底して日本語を排除したら、アメリカ人やイギリス人のように
英語で生活できるかもしれません
それでも、遺伝子の奥底に組み込まれた日本人としての気質が
どうしても沁み込んでいて
そこから離れることはできないんです
そこをどうにかしてでも外国人になろうとも思いませんし・・・
やっぱりコアなところは日本人なんですよね
他人と挨拶できない
例えばホテルのエレベーターなどで外国人と乗り合わせるとわかりますが、
外国人の場合は相手がどの国の人であるか関係なく軽く目で挨拶したり、実際に声を出して軽い挨拶を交わします。
日本人の場合、日本人同士であっても挨拶をするのに抵抗があります。
相手が外国人なら尚更、挨拶などできません。
他人と会話できない
エレベーターに乗り合わせた場合の話と似ていますが、外国人旅行者などは見知らぬ他人と会話することに何の躊躇いも迷いもありません。
英語だからとか日本語だからとかではなく、何か特別な理由でもない限り、知らない人とでも気軽に会話をします。
例えばレストランなどで隣合ったテーブルの人に話かけると気さくに答えてくれます。
日本人同士でこれをやると「変な人」になりかねませんが、外国人では普通のことなんですよね。
家の中で土足の文化
海外での生活が長い日本人なら別でしょうが、普通の日本人は家の中に土足で入ることができないですよね。
外国人慣れしているはずの僕も、そこだけは完全に日本人です。
自分の家なら、例えば忘れ物を取るのにブーツだったりすると横着をしてブーツを脱がずに入る事はありますが、土埃などが床に付かないようにかなり気を使います。
もちろん、サンダルや靴なら間違いなく玄関で脱ぎますし、靴のまま家に入るにはかなり勇気が必要ですね。
アメリカ映画とかでよく目にしますが、靴のままベッドに横になる人もいますよね?
無理だ〜って思ってしまいます。
物作りの文化
日本の工業製品が世界でも有名なのは誰もが知る通りです。
よく、日本人は器用だと言われますが、実はかなり細かい性格なので、
日本で作られた物が壊れにくいとかよくできているというのはわかる気がします。
日本の製造業にはQC(Quality Control)という考え方が定着していて、
品質管理と言われたりもしますが、
・材料を入荷する段階
・材料を加工したり裁断する段階
・材料を組み合わせた(部品になった)段階
・部品を組み合わせた段階
・製品として完成した段階
ひとつの工程ごとに必ず試験や検査を行いますが、その検査や試験の方法だけでなく、検査項目やその規準が細かく決められていて、
「このくらいなら大丈夫だろう」
的な妥協は許されないのが日本です。
多分、過去に見た中でやはり日本が一番厳しいのではないでしょうか。
メイドさんを雇う文化
海外の名家に嫁いだ人から聞いた話ですけど、
ある日自分部屋で髪をといていたそうです。
ヘアブラシに溜まった髪の毛をゴミ箱に捨てようとしたら、
メイドさんに手を止められて
「やめてください。それは私の仕事ですから私がやります。」
と、ヘアブラシを取り、せっせと髪の毛を綺麗に取り除いてから返してくれたそうです。
どうやら、海外では身の回りの細かなこともメイドさんの担当のようですね。
日本にいる外国人もそうですが、ある程度社会的地位の高い人だとメイドさんを雇っていて、家事は殆どメイドさんにやらせているようです。
日本人にも一部で家政婦さんを雇う家はありますが、欧米人は家事全般を任せる傾向があるらしく、ほぼ自宅に常駐してる感じと言えば良いでしょうか。
日本人的な感覚だと、料理とか掃除とかある程度限られたことを家政婦さんにお願いする程度だと思いますが、日本で仕事をしている欧米人は、英語の通じるアジア人女性を雇い、身の回りの大半のことを任せているようです。
僕が以前勤めていた会社にいたデンマーク人もそんな感じでした。
シンガポールでもそういう人を多く見ましたが、
・奥様やご主人の身の回りの世話
・部屋の掃除だけではなく靴やカバンまで綺麗にする
・子供の世話
・郵便物や宅配便の受け取り
・各部屋ごとにゴミ箱に溜まったゴミの処理
ということはつまり、その家の奥様もご主人も、子供達までも家事は一切しないに等しいみたいです。
欧米人なら誰でもということではありませんが、かなりプライベートな部分まで他人に見られてしまうような感じなので、僕がそれなりの身分だったとしても、ここまでは他人にお願いしたくないかなぁぁって思います。
ここに挙げただけではありませんが、やっぱり日本人と外国人ではかなり大きな感覚の違いがあるようで、僕には外国人になる素質がないということははっきりしました。