見出し画像

道の駅保田小学校の二宮金次郎

何故か突然思い出して書きたくなった二宮金次郎像のこと。
千葉から館山方面に国道127を南下して行き、浜金谷のフェリー乗り場
を5キロほど過ぎると保田という所があります。
ここには廃校となった保田小学校というところがあり、
その校舎を改装して道の駅として再利用されています。

この道の駅保田小学校は家族連れやバイク乗り達の人気スポットになって
いるらしく、休日ともなれば駐車場はいっぱいになり、バイク乗り達も
大勢やってきます。

僕はつい先日初めて訪れたのですがやはり多勢の人が来ていました。
教室だった部屋は飲食店やお土産品を売るショップになっていて、
他の道の駅にはない雰囲気があります。
そこで目についたのは、昔懐かしい二宮金次郎の像でした。
僕が子供の頃というのは、薪を背負い本を読む金次郎の姿はどこの小学校にも
ありましたし学舎の象徴的存在でもありました。
そんな懐かしい姿についつい見入ってしまいました。

聞くところによると、最近では二宮金次郎の像というのは無くなりつつあるのだそうです。
なんでも、子供に勉強もさせずに労働を強いるようなことは虐待だとか、
歩きながら本を読むなんてけしからん、歩きスマホを助長するぞとか、
そんなものを推奨するようなことはおかしいだろうと、
そういう人もいるらしく、学校の建て替えの時などに撤去されるなどして
減ってしまっているそうです。

僕は批判する立場ではありませんし批判するつもりはないんですけど、
現代人が考えることはポイントがずれているというか、表面的なことにばかり目を向けて本質を見ない、或いは物事の捉え方が極端に狭いというか、、、
何故この像があちこちの小学校に置かれていたのか、その精神がどこにあったのかをもう少し考えてみてもいいんじゃないかと思うのです。

農家に生まれた金次郎は勤労をしながらでも勉強に勤しんで、
大人になると災害や飢饉なで困っていた幾つもの没落しかけた村や家を再興したり報徳思想を広めたりしたそうです。
このような考え方や学ぶ姿勢というのは金次郎の時代だけではなく、むしろ現代社会にこそ学ぶべきことや通じるところがあるんじゃないだろうかと思えます。
少なくとも、若年者に勤労をさせようとか、歩きながらでも本を読みましょうなんて言っているわけではないはずです。

こうして世の中から消えつつある金次郎像は、ご時世なのかカフェのオーナーになって存続をしているみたいです(笑)(トップ画像参照)

ここでは給食が食べられる?

もし千葉へドライブやツーリングをする機会があったら、道の駅保田小学校、行ってみるのもいいかもしれませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?